検見川浜日記2003


03.10.19

7時5分浜に到着。 天気は快晴。風もなく波は静か。水平線はやや霞んでいるが沖の船 まで良く見える。かすかに見える富士山は8合目位まで白い。 東京方面の空だけグレーの霞みが掛かっている。排気ガスのせいで あろう。千葉港方面も霞んでほとんど見えない。 眠くなるように穏やかな小春日和である。

この所毎回空気洩れでその度に修理してきたのだが、先週の西湖でも 補修不十分で空気が漏れて中止してしまった。ばっちりチューブを 塞いだから今日こそ大丈夫だろう。内側、外側のチューブをパンパン に膨らませる。最初は音がしないので安心したが、しばらくすると シューッと嫌な音がするではないか。「またダメか?」仕方ないので 空気を抜いてチューブを取り出して点検すると、先週補修した場所の すぐ横が1mm位裂けている。「エーッ、何で?」まだ2年しか 使ってないのにチューブの塩化ビニールが劣化したのだろうか? こう次々に裂けたりピンホールが開いたりするのでは、もうこの カヌーは使えない。

今日は漕ぎ出すのをあきらめてもう一度海を眺める。カモメ が数羽波打ち際に浮かんでおり、シラサギが1羽浅い所を歩いている。 3羽のハクセキレイが浜で軽快に移動しながら餌をついばんでおり、 水際にはこれまた3羽の灰色でやや小太りの鳥が餌を探している。 イソシギだろうか?

晴れ渡った青空と穏やかな海。白い砂浜にザーッと打ち寄せる潮騒が 心地良く響く。今漕ぎ出したら最高の気分なのだが残念!! しかし海を見ているだけでのんびり出来るのは何故だろう?

さあ帰って修理をするか!



03.10.5

先月は台風や悪天続きだったので久し振りの浜である。 くもりだが晴れ間あり。風もなく波は穏やかで水平線まで くっきり見える。東京方面のビル群もすっきり見えているが 富士山は霞んで見えない。

前回修理したのに空気漏れがひどく5分と持たないので水際を 少し漕いだだけで中止。シューッと空気が漏れる音が聞えるほど だからあっという間にペコペコに凹んでしまう。

帰宅して点検したら前回修理したピンホール部分が5mm位裂けていた。



03.8.24

この夏は記録的な冷夏でお盆の間もずっと長雨で涼しかったがこの数日ようやく夏らしい暑さが戻って来た。しかし米や野菜の不作を解消するには遅過ぎた夏である。

今朝は6時前に着いたが風と波が少しある。天気は薄曇で少し青空が見えるがこの辺りは日が差してないがすごく蒸し暑い。艇に空気を入れて運ぶだけで大汗をかく。水蒸気で海は霞んでおり3kmヤグラは全く見えず、1kmブイがかろうじて見える。白い空とグレーの海をぼやけた水平線が仕切っている。

6時25分漕ぎ出す。海水は生暖かくて茶色く濁っており所々白いビニール袋などが漂っている。目に付くゴミはすくい上げながら進む。防波堤の外に出ると波が大きくなりかなり上下左右に揺られる。1kmブイを目指すがまた空気洩れでチューブが凹んで来た。仕方がないので引き返すことにする。朝日を受けてきらめく海面を見ながら物思いにふける。きれいとは言えない海だが30分でも波に揺られてると気分がいい。今日はボラのジャンプもなく海鳥も少ない。防波堤にもカモメの姿はない。小さ目のくらげが波間を漂っている。

浜に上がって点検すると艫の辺りからシューッと空気が漏れる音がする。この所毎回空気が漏れてその都度補修はしているのだが。帰宅してチューブを点検したら3箇所小さなピンホールが開いていた。前回はなかったと思うが?何でこんなにあちこち穴が開くのか判らない。修理してもまた他の場所にピンホールが出来るかもしれないからこれでは安心して沖に出られない。困った。



03.8.13

一昨日強風で中止したのでまたやって来た。天気はくもりだが風も弱く、波は穏やかだ。見通しはあまり良くない。市原辺りの高い煙突達が霞んでいる。東京方面の高層ビルもかすかにしか見えない。3kmのヤグラは何とか見える。一昨日、浜に打ち上げられていた釣り舟がもう撤去されている。2日しか経ってないのに随分手際がいいと思いながら車に戻ろうとしたら、更衣室の横に裏返しに置いてあった。船底にはフジツボなどがべったり付いていて異臭が漂っている。このまま放置されては困るが。

6時45分漕ぎ出す。前回空気が漏れたのでチューブを補修したから今日は大丈夫だろう。波間に細かい泡が数メートルの塊になって移動している。こんなのは見たことがない。よく見ていると5cm位の小さな魚の群れがパラパラとジャンプしている。トビウオなら幼魚でもずっと長く飛ぶからボラだろう。夏にしては水が茶色になっておらず透明度も比較的高い。手前の防波堤にはカモメがぎっしりと並んでいる。100羽以上はいるだろう。黒い鵜もチラホラ混じっている。写真を撮ってから沖の1km ブイを目指す。

「ん?」一寸艇が柔らかくなってきた。さっき目一杯空気を入れてパンパンに膨らませたのにおかしい。「あれ?」シューッと空気が抜ける音が聞こえる。左外側の辺りだ。今まで何度も空気が抜けてその度に修理してきたのだが、音が聞えるほど盛大に抜けるのは初めてだ。これは一寸やばい。500m地点の防波堤の手前から引き返すことにする。どんどん柔らかくなって凹みそうなので若干焦る。早くしないと水没するかもしれない。

何とか浜にたどり着いた時には外側のチューブはペコペコになっていた。あぶない、あぶない。今日はこれまで。またチューブを点検しないと いけない。艇を洗って片付けながら歩道との境にびっしりと植えられたトベラを見ると直径1.5cm位の丸い実がかたまって付いていた。

帰宅して点検したら左外側の圧着部分が2cm位裂けていた。こんなに大きな穴が開いたのは初めてだ。空気を入れ過ぎて破裂したのか?自転車のタイヤのパンク修理と同じ要領で穴を塞ぐ。これでもう大丈夫だろうか? 2年前に買ったばかりなのにチューブの圧着不良やピンホール、亀裂など5回も修理している。これでは安心して乗っていられない。16日には外房へ行く予定だが大丈夫だろうか?



03.8.11

今朝6時過ぎに浜に着いたら意外と波風がすごくて出艇は中止。9日に通過した台風10号の余波がまだ残っている。浜に立てられた旗が千切れそうにはためいている。風が強いせいか見通しは良く水平線もくっきり見える。白い波頭が立って大きな波がどんどん来る。もし雨だったら傘が差せない位の風だ。四阿のベンチでおにぎりを食べたがお茶のペットボトルが 倒れそうになる。

浜には4m程の小さな釣り舟が打ち上げられている。中にエンジンはなく錨や小さな生簀がある。台風で流されたのだろうがどこから来たのか?こんな大きなものどう処分するのだろう。鳩やかもめが強風に煽られて飛びにくそう。風も波も収まりそうにないので写真だけ撮って帰る。



03.8.3

観測史上3番目に遅い記録とかで、ようやく昨日梅雨が明けたばかりの千葉の空はスカッとした夏空ではなくどんより霞んでいる。朝早い方が涼しいだろうと5時に家を出て、5時半過ぎに浜に到着。コンビニで買ったおにぎりの朝食を済ませて6時過ぎに漕ぎ出す。

3km先のヤグラがかろうじて見えるが水平線は見えない。東京方面はもちろん千葉港さえほとんど霞の彼方である。しかし、地上は蒸し暑かったものの、海上は風もあり涼しい。ゴアテックスの雨具上下を着ていてもそれ程汗をかかない。ただ、水温は先週より上がって生温い感じである。風があるせいで波が高く、大きく上下左右に揺られる。ファルト艇なら横波を警戒して緊張する所だが、このスターンズのゴム艇は幅広く安定しているのでこういう時は楽だ。のんびりパドルを回転させる。

艇の空気が漏れるので一旦浜に引き返してポンプで補充する。何度もチューブを補修しているのだが、まだどこかにピンホールがあるらしい。パンパンに膨らませて再び漕ぎ出す。向い風では一段と足が遅く中々進ま ない。防波堤の外に出ると波は結構大きくなった。大きい波の高さは1m近い。所で波の高さは波の一番高い所と低い所の差を計るのだが、様々な 大きさの波が次々にやってくるのでどことどこを比べるのか判断が難しい。

いつもの1kmブイはまだはるか先でこの調子では時間が掛かり過ぎるし エアも気懸かりなので引き返すことにする。浜に向かうと追い風で波も 後ろから押してくれるので多少早く進んでいるようだ。数m先でボラが ジャンプした。一緒に行こうと言っているみたいである。防波堤に並んだカモメたちがギャーギャーとうるさい。7時頃、浜に戻ると八木沢倶楽部のKさんがレース艇の練習をしていた。空気洩れ対策の話などする。艇を洗って少し乾かし、8時には撤収して帰路についた。来る時は窓を開けて来たのだが、帰りはさすがにエアコンが必要だった。

帰宅してチューブを点検したらこの前修理した場所の裏側に別のピンホー ルがあった。もうこれで大丈夫だろう。



03.7.27

長梅雨のせいで週末はずっと天気が悪く久し振りの浜である。 予報はくもりだったが、意外と天気が良くて晴れ間が広がって来た。 今頃の季節としては珍しく見晴らしも利いて水平線もはっきりして おり、東京の高層ビルや千葉の臨海工業地帯の煙突もくっきり見える。

アクアラインの白い橋も輝いている。房総の山はやや霞んで見えるが、 富士山始め伊豆・神奈川方面の山は雲の中で全く見えず。全周囲水平線から少し上まで積雲にふさがれている。真上は青空が広がって全体としては雲量3くらいだ。早くもシーカヤックの人が上がってきた。1時間半漕いだそうだ。

7時32分出港。 晴れているから暑いかと思ったが漕ぎ出したら水は冷たいし、涼しい風が 心地良い。波は静か。行く手をずらーっと並んだかもめの列が塞い でいて困ったが、こわがらせないようにそっと漕いで間を抜ける。 ぼらが元気にジャンプ。5連続の奴に続いてあっちでは6連続、こっちでは7連続。数メートル下の海中にはくらげの群れ。1kmブイまで15分、3kmヤグラはしんどいので止めて、のんびり右手の2kmブイを目指す。軽い向い風でわずかにうねりがあり、上下に揺られる。水は濁っているがゴミはほとんど浮いていない。

振り返ると朝日が差して水面がきらめく。2kmブイ(企9号)の手前に 1羽のかもめが浮いており近付くと「うるさいな」とばかりに大きな羽を 広げて飛び去ってしまった。2kmブイに着いてしばらく休憩。数キロ四方船もおらず誰もいない。のんびり空を見上げて波に任せる。実に気分がいい。

帰りは少し追い風。途中シーカヤック4艇とすれ違う。プラスチックの柄杓と浮きを拾い上げる。往復1時間以上掛かって浜に帰着。やはり二人乗りのゴム艇は遅い。以前乗っていたファルト艇の1.5倍の時間が掛かる。いつの間にか空は雲に覆われていた。



03.5.25

7時前に着いて7時半出港。視界は前回よりは良くて3kmヤグラは良く見えるが、水平線も千葉港、東京方面も霞んでいる。横浜方面は全く見えない。空は一面切れ切れの薄い雲に覆われているが 雲の間から白っぽい青空がのぞいている。時折日が差して水面がきらめく。水はきれいで冷たくゴミも浮いていない。波は少しある。かもめが3羽、オレンジの浮標のそばで波間に揺られている。

追い風(北風)に乗って12〜13分で1kmブイ到着。 波風が少し出たから写真だけ撮ってそこからのんびり帰って来た。 写真を2〜3枚撮って朝食のバナナ2本を食べていたら200m位沖に流 された。帰りは向い風で波も向かって来るので少ししぶきが掛かる状態。ゴム艇は風の抵抗が大きいので中々前に進まない。急ぐこともないのでのんびり漕ぐ。途中、赤と黄色のシーカヤックとすれ違う。防波堤まで戻って来ると浮標のかもめが4羽になっていた。近付いて写真を撮っていたら警戒して次々に飛び去ってしまった。

浜に戻ると八木沢倶楽部のKさんたちが二人乗りのいかにも速そうなシットオントップのシーカヤックで漕ぎ出す所だった。「速そうですね」と声を掛けたら「F1に原付免許で乗るようなもんですよ」と謙遜している。 重心が高いので安定が悪く非常にバランスが取りにくそうだ。 ウィンドサーフィンも1艇出て行った。

遊歩道脇の植え込みのトベラにわずかにクリーム色がかった白い小さな花が咲いていた。ここには10年近く来ているのにこの花に気が付いたのは初めてである。車道脇の植え込みもトベラのはずだが花も芽も全くなくて葉も微妙に違う。トベラではないのか?図鑑を見ると車道脇の方がトベラの葉なのだが。



03.5.4

今朝は6時半に到着して7時前にスタート。去年から続いていた 浜辺の砂流出防止の大工事は完了していて、浜の半分は白いコンクリ ートブロックで覆われて砂浜は波打ち際だけになっていた。これで砂 が流出しなくなるのだろうか?天然の砂浜なら何もしなくていいのに、 人工の砂浜は維持が大変である。

気温は20度くらいはありそう。木製のシーカヤックの人が浜辺で誰か と話している。水は浜の近くは茶色く汚れて少しゴミが浮いているが、 沖に出ると多少きれいになった。まだ冷たくて気持いい。ボラが1匹 ジャンプ。鳥はかもめがほんの少しいるだけである。はるか彼方まで周囲 に動くものは何もなく、時折上空を通過するジェット機の音しか聞こえ ない。ゴアの雨具上下を着たから暑いが、朝早いから先日の富浦ほ どではない。

1kmブイに到着したが、風も波も全くない凪状態なので 久し振りに3K沖の「やぐら」までチンタラ漕いで行くことにする。 予報では快晴の筈だったのに空一面薄い雲に覆われて太陽の輪郭が分 る程度に日が照る状態。もやが掛かって幕張のビル群も霞む位で3k m沖のやぐらがかすかに見える。水平線も見えないし、東京方面 はもちろん千葉港の方も全く見えない。

写真を撮ったり休憩しながらなのでやぐらまで50分も掛かった。この「やぐら」は浜からは小さく見えるが、アンテナまで入れると高さが20m近くありそうだ。浜の方は霞んでほとんど何も見えなくなっている。もう少し靄が濃かったら磁石なしでは帰れないことになりそう。 依然として無風状態で海は鏡のよう。やぐらの写真を撮って引き返す途中、青いシーカヤックに乗った若い人がすれ違って沖へ消えて行った。徐々に空が晴れて来て益々蒸し暑くなる。浜に着く頃には汗で眼鏡が曇ってしまった。帰りは約40分。やはり二人乗りゴム艇を一人で漕ぐとファルト艇よりかなり遅い。2時間近く漕いでくたびれた。

浜に着いたら八木沢倶楽部のKさんがいて、写真を撮ってもらったりした。彼はカヌーを7艇持っていて波や風の状態に合わせて使い分けているが、出発前に今日はどれにしようか と悩んでしまうこともあるそうだ。やぐらから3km先に船橋航路のブイがあり、その辺りまで行くと半径3km以内に何もなくて東京湾とは思えないそう。霞んでしまうと完全に方向を見失うから必ず磁石を持ってないと危険らしい。

他にも数艇カヌーが出ているが、波がないからウィンドサーフィンは 誰もいない。朝おにぎり2個しか食べなかったから片付け終わった頃 にはもう腹ぺこぺこ。



03.3.21

今日はすごく暖かくていい天気だった。予定通り検見川浜へ行く。風 もなく波も穏やかでのんびり出来た。水は少し冷たいがすっかり春の海だ。東京のビル群はすっきり見えたけど山は全然見えなかった。他にカヌ ー1艇、ヨットが2艇出ていた。風がないからウィンドサーフィンはゼロ。エアポンプの調子が悪くて空気が中々入らない。いつもの倍以上ピストンしたからくたびれた。漕ぐ前に汗びっしょり。



03.1.13

今日は波が少しあったけど天気が良くて気分爽快。冬にしては風がなくスモッグで遠くは霞んでいた。カヌーをする人が他にも2人来ていた。偶然だが、帰ってから記録を見たら去年も初乗りは1月13日だった。今年は初めて1月に山、スキー、カヌーの3種目出来そう。アウトドア活動の出足はいい。
 
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