アルプスの山旅6

《6.マッターホルン[MATTERHORN]/ヘルンリヒュッテ[HORNLI HUTTE]〜ラウターブルンネン[LAUTERBRUNNEN]》

8/7 1010ツェルマット―1030シュバルツゼー―1220,1255ヘルンリ小屋―1350,1420シュバルツゼー―1620ホテルバンホフ(泊)

10時過ぎのロープウェイに乗り、フーリで乗り換えて10時半にシュバルツゼー(標高2583m)へ。こちら側から見たマッターホルンの真ん中の稜線がヘルンリ稜でその右が北壁、左が東壁である。駅で出会った日本人パーティーによると、雪が安定して登れる状態になったそうで、昨日は大勢入山したらしい。モンテローザへ行かなければマッターホルンに登れたかもしれないが致し方ない。

シュバルツゼーにて リンドウ ヘルンリヒュッテにて ヘルンリヒュッテからのマッターホルン せめてヘルンリヒュッテだけでも見学しよう。曇りだが時折り日が差す。小屋への道には、アイゼンがいるほどではないがかなり雪が残っていて2時間も掛かってしまった。昼過ぎにヘルンリヒュッテ着。標高3236m。小屋の前のテラスにはテーブルがしつらえてあり、大勢の登山者で賑わっている。
ここから見上げるマッターホルン東壁は空一杯に広がって圧倒的迫力でのしかかってくる。ここでも風が強くてかなり寒いから、上の方は相当厳しそうだ。ルートを目で追うと、遥か上に小さく見えるソルベイヒュッテ(4003m)までは何とかなりそうだが、とにかく体力が必要だろう。

ハクサンフウロ ヘルンリ稜の下り 昨日登ったモンテローザそしてリスカム、ブライトホルンは今日も晴れている。雪が降り出した。下るにつれて雪が1cm位の雹に変わり、当たると痛い。雷も鳴り出した。最後は走ってシュバルツゼーの駅に飛び込む。ここからはハイキング道をゆっくり下る。道脇にはハクサンフウロのようなピンクの花や薄紫のリンドウが沢山咲いている。

ところで、こちらのハイキングルートの要所要所にはベンチやこざっぱりした茶店があり、小さなキリスト像が架けられた十字架も建っている。昔はこれが道標だったのだろう。我々も茶店に入ってビールを頼む。(ビール2.8SF)シュバルツゼーから2時間で宿に帰着。夕方から雨になった。マッターホルンは雪だろう。


8/8 1222ツェルマット―1354,1415ブリーグ―1540,1602シュピーツ―1624,1634インターラーケン―1658ラウターブルンネン(ペンション泊)

 今日もいい天気だ。公衆電話からKEへのリコンファームは無事OKだった。今日は荷物の発送という大仕事である。色んな店を回って段ボール箱を調達し、ホテルで梱包して郵便局へ運ぶ。えらい騒ぎ。
「ちゃんと日本に着いてくれよ」
やっと片付けて電車に乗る。これからは身軽になるのでほっと一息。ツェルマットでは好天にも恵まれ、よく歩いた。本当にスイスらしい感じの良い街だった。そうそう、ホテルバンホフの女主人もかなりの年配だったが、やさしくて上品な素敵なおばあさんだった。

ブリーグからシュピーツまではトンネルだらけ。インターラーケンで登山電車に乗り換えてラウターブルンネンへ。ここは標高796m。案内所で教えてもらったペンションで泊まる。駅から8分。朝食付二人で36SF。 シュタウフバッハの滝部屋の窓から落差300mというシュタウフバッハの滝が見える。シャモニーやツェルマットと比べるとかなり片田舎だが、いかにもスイスの山村らしい、いい雰囲気である。クロイツホテルで夕食。ワインとラムステーキ、サラダ、ライス、パン、アイスクリーム。ペンションに戻ってバナナ2本。満足。二人で30.6SF。

[ツエルマット―シュバルツゼー(ロープウェイ片道)11SF、荷物の船便送料二人分 121SF、ツエルマット―インターラーケン―ラウターブルンネン(登山電車・スイス国鉄)46SF]