ブヨ付き纏う博士山(1482m)
 
日  時:2008年6月7日(土)
天  気:快晴のちくもり
行  程:白石−会津坂下IC−950,1000道海泣き尾根登山口〜1050,1105980m地点〜1137シャクナゲ洞門〜1207,1220分岐〜1256,1307社峰〜1323,1358博士山〜1411社峰〜1438,1442分岐〜1500近洞寺跡〜1522,1530990m地点〜1620大谷滝登山口〜1640道海泣き尾根登山口−会津坂下IC−磐梯河東IC−裏磐梯


ルート断面図とルート図
博士山断面図 博士山ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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磐越道を会津坂下ICで降り、柳津、西山温泉を経て、道海泣き尾根登山口の駐車場に車を置き出発。ぬかるみの道を進むと小さな沢を横切る。立派なブナやトチノキを始めホオノキ、ハウチワカエデ、アスナロ等がうっそうと繁る森の中を左へトラバース気味に緩やかに登って行く。 気温は18度、風がなく蒸し暑い。10分強で水場分岐があり、ここから尾根筋を直登する急な登りとなる。痩せ尾根にはトラロープが張ってある。シジュウカラとエゾハルゼミが忙しない。980m辺りで1本立てる。オオカメノキの葉がまだ虫に食われてない。 サラサドウダンの更紗模様が美しい。一段と傾斜が急になり、露出したクロベなどの木の根に捉まって登る。去年の白毛門の急登を思い出す。11時半過ぎ、ようやくシャクナゲ洞門に着いた。高度は1140m位だ。シャクナゲはこの岩を過ぎた辺りから登場。まだ花芽は小さく固い。

博士山 博士山 博士山 博士山
 
洞門の上は少し斜度が緩やかになり、左奥に社峰が見えた。再び現れた急登を何とかこなし、12時過ぎ、ようやく稜線の分岐に出た。標高は約1250m。右は大谷滝尾根、博士山は左である。休んでいるとブヨがしつこく纏わり着く。少し登ってわずかに下る。先程までの胸突き坂と違い、歩き易くなったので楽チンだ。 ウワミズザクラ、サラサドウダン、ムラサキヤシオ、イワカガミ、ショウジョウバカマ、タムシバなどの花々を愛でながら歩く。痩せ尾根左右が切れ落ちている。またシジュウカラが盛んに囀る。犬を連れた夫婦が降りて来た。ガスが出て来たのでもう展望は期待出来ない。 ブナの幹が水分をたっぷり含んでいるので触ってみると、樹皮を水が滴り落ちている。13時前、社峰到着。立ち止まるとブヨが沢山寄って来る。長いこと山歩きしているがこんなにまとわり着くのは記憶に無い。イライラしてタオルを振り回すが全く効果なし。虫除けスプレーを持参すべきだった。

博士山 博士山
 
ウグイスが鳴いている。ガスが濃くなりこれでは登っても何も見えないから止めようかとも思ったが、気を取り直して先へ進む。歩き出すとブヨは着いて来ない。少し下って登り返す。道の両側はきれいに刈り払いされている。気温は12度まで下がり快適だ。13時20分過ぎ、社峰から15分で博士山に到着。 予想通りガスに包まれて展望ゼロ。オガラバナ、オオカメノキ、ナナカマド、ムラサキヤシオなどの低木に囲まれたこじんまりしたピークである。シートを広げて、ここにはブヨがいないとほっとしながらおにぎりを頬張っているとまたブヨが集まって来た。ヤレヤレ。早々に腰を上げる。 10分強で社峰を通過。柔らかい腐葉土がクッションとなって歩き易い道だ。幅の狭い痩せ尾根なのにヒノキやクロベの巨木が次々に現れる。少し登り返すと先程の分岐に着いた。ここを直進して大谷滝尾根ルートを下る。一旦下ってもう一度登ると近洞寺跡の表示あり。

1266m峰である。この狭い尾根に寺があったのだろうか?急な下りになったが段差が小さく膝に負担は掛からない。1000m付近で小休止。この辺りから湿り気ある根っこが露出して滑り易くなった。ホトトギスが「キョッキョキョッキョ」と鳴く。ブナなどの巨木が何本も根こそぎ倒れて道を塞いでおりその都度迂回させられる。 傾斜が緩くなり沢沿いの道にはトチノキやコナラなど風格ある超巨木が点在。谷筋にエゾハルゼミの合唱が響き渡る。この谷沿いの道は延々と続きいやになった頃ようやく開けて林道に辿り着いた。大谷滝尾根登山口だが目印もなく判り難い。林道を右に20分弱進むと車を置いた道海泣き尾根登山口に帰着。