山百合香る山形神室(1344m)仙台神室(1356m)
 
日  時:2008年8月9日(土)
天  気:晴れのち曇り
行  程:510白石―625,645笹谷峠駐車場〜737,747ハマグリ山〜802トンガリ山〜827,840山形神室〜926,940仙台神室〜1018山形神室〜1047トンガリ山〜1107,1113ハマグリ山〜1150,1200笹谷峠駐車場―1240,1210青根温泉―1350白石


ルート断面図とルート図
神室岳断面図 神室岳ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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不忘山
ハマグリ山からトンガリ山(左)山形神室(中央)仙台神室(右ドーム状の山)を望む

5時過ぎに家を出て大河原、村田を経て国道286号で笹谷峠に到着。この国道は笹谷インターから先は大型車通行禁止で、狭くてヘアピンカーブの多い山道なので注意が必要。広い駐車場に車は2台のみ。ここの標高は906m、古いがトイレもある。薄い曇を通して朝日が差している。気温は19度。 ここから南へ向かうと雁戸山だが今日は北へ向かう。朝食を済ませてなだらかな草原の中を歩き始める。大きなヤマユリが両側に点々と咲いており甘い香りが漂っている。

道は大きくジグザグになっているのでそれほど急ではなく歩き易い。振り返ると笹原の間から笹谷峠の駐車場や山形自動車道関沢ICが見える。 霞んでいるが雁戸山も姿を現した。しばらくすると低木帯の稜線歩きとなり見通しが良くなった。溝状だが乾いていて歩き易い道だ。正面に山形神室が姿を現した。道の両側は背丈を越す笹薮が続く。犬を連れた人が降りて来た。笹の背丈が低くなり展望が良くなった。


神室岳 神室岳 神室岳
 
小さなアップダウンが続くが、風が爽やかで気分のいい稜線歩きだ。トンボが舞い、蝉がジージーと盛んに鳴く。端正な三角の山形神室の右にもっこりした仙台神室も見え出す。ノリウツギ、タカネナデシコ、コオニユリ、オオバギボウシ、ハクサンフウロ、ヤマハハコ、オトギリソウ、タカネニガナ、ミヤマシシウド、ミヤマシャジンなど低山なのに高山性の植物が多くて驚く。 7時半過ぎ、ハマグリ山に着いたので一本立てる。標高は1146m。少し下って登り返すとトンガリ山だ。その先は痩せ尾根になっており右側が大きく切れ落ちている。気温は22度、風が止まったので汗が滴る。ウグイスの声が響く。8時半、三等三角点のある山形神室に着いたので一休みしてたっぷり行動食を摂る。

凍らせておいたポカリスエットが冷たくてうまい。相変わらずトンボがまとわり着いているが、ブヨではないので歓迎だ。山頂の周囲は背の低いオガラバナ、ミズナラ、コシアブラ、コメツガ、ナナカマド、シャクナゲなどに囲まれていて余り展望は良くない。唯一開けた北西方面も霞んでいるので近くの瀬ノ原山や糸岳くらいしか見えない。 ここから少し下ると清水峠への分岐があり右へ進む。なだらかな道を少し辿ると前方にいかつい雄牛のような仙台神室が大きく姿を現した。急斜面を100m位下るとダンゴ平。ここからの登り返しも急で正に胸突き坂。あえぎながら辿る。ようやく傾斜が緩くなると間もなく仙台神室のピークに辿り着いた。 まだ9時半だ。360度の展望が得られるはずだが霞んでいて遠望が利かない。

蜻蛉舞う神室の頂霞けり

北面の糸岳、大東岳そしてかすかに小東岳が同定出来た。雁戸山はかすかにしか見えない。単独の人が登り着いたので言葉を交わす。彼もこの山は初めてだが先週は大東岳に登ったそうだ。話中に携帯電話が鳴った。上司からのようだ。彼は営業マンらしい。少し休んで帰路に着く。


神室岳 神室岳 神室岳
 
急な下り15分でダンゴ平、急登20分でなだらかな道になる。清水峠分岐を通り過ぎると山形神室が見えたが、東(左)からガスが上がって来て半分は隠れてしまった。

ガス上がる神室の峰に蜻蛉舞い

山形神室で少し休み緩やかな尾根道をトンガリ山へと辿る。ガスの中、急坂を大きく下って岩混じりの急斜面を登り返す。大岩登りが続く斜面で足を大きく上げたら吊りそうになった。筋肉も疲れたようだ。ハマグリ山で足を休める。足元の岩にトンボが3匹止まっている。 空はすっかり厚い雲に覆われ東からどんどんガスが上がって来る。右下に山形自動車道が見えた。間もなく笹谷峠の駐車場も見えたが、朝より車の数が随分増えている。花の写真を撮りながらのんびり下る。12時前、駐車場に帰着。昼食のおにぎりは帰宅してから食べることにして青根温泉へ向かう。 久しぶりの「じゃっぽの湯」はガラガラに空いていた。