刈田峠から不忘山(1705m)往復
 
日  時:2007年9月15日(土)
天  気:晴れ
行  程:735刈田峠駐車場〜814,821前山〜840杉ヶ峰〜935,940屏風岳〜1008,1012南屏風岳〜1042,1127不忘山〜1158南屏風岳〜1231,1236屏風岳〜1319,1330杉ヶ峰〜1414刈田峠駐車場

杉ヶ峰から熊野岳/刈田岳を望む 
杉ヶ峰から熊野岳/刈田岳を望む(クリックすると拡大します)

ルート断面図とルート図
不忘山断面図 不忘山ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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6時過ぎに出発し、コンビニでおにぎりを調達。今日宮城県には濃霧注意報が出ていて遠刈田温泉辺りは霧が濃くフォグランプを点けて走る。蔵王エコーラインに入ってもガスに包まれて霧雨が降っていたのであきらめかけたが、賽の河原で雲海の上に出た。上空は青空だ。これなら行けると元気が出る。蔵王ハイラインの入り口に近い刈田峠の路肩には10台以上のスペースあり。 7時半過ぎ、駐車場を出発しエコーラインに沿って少し山形側へ進むと、環境省が建てた「南蔵王縦走登山コース」の大きな案内板あり。そこから木道を下る。左手の小さな湿地にオヤマリンドウの大きな群落。オオカメノキが赤い実をたくさん付けている。丸っこいハチがオヤマリンドウに頭から真っ逆さまに突っ込んだ。オオシラビソの森が続く。木道が終わり平坦な道を進むと刈田峠避難小屋分岐を通過。前方に前山と杉ヶ峰が見えて来る。まだナナカマドにも色付きはない。30mほど下って登りになる。
 
不忘山 不忘山 不忘山 不忘山
 
8時前、森林限界を抜けると展望が広がって刈田岳全体が見えた。山頂の刈田峰神社もはっきり判るが有料道路のエコーラインでジグザグに刻まれた山肌が痛々しい。ハイマツ、ナナカマド、シャクナゲ、ダケカンバ、ガンコウラン等の間の急登を辿る。気温21度、風もなく大汗が滴る。曇りで少し青空が見える。  8時過ぎ前山に着いて一休み。小さな道標がなければピークと判らない。少し下って急な登りとなる8時40分杉ヶ峰到着。360度の大展望。北に刈田岳、熊野岳、東の雲間から覗く朝日がまぶしい。西に目を転ずると雲海の上に朝日連峰から吾妻連峰の峰々が連なっている。 芝草平に向けて緩やかな下りを軽快に進む。前方が開けて湿原が見えた。段差のある木道が続き風が爽やかだ。

9時前、芝草平の一角を通過。湿原2箇所に案内板あり。木道が終わると急な登りとなる。丸太と石を丁寧に組んだ立派な道である。傾斜も緩やかで段差も小さく、これなら水はけも良く歩きやすい。こんな道は初めてだ。山歩きをよく判って作ってあり素晴らしい。  9時15分烏帽子岳への分岐通過。出発以来ずっと道端にはオヤマリンドウが点々と連なって咲き誇っている。9時半過ぎ屏風岳着。そこから緩やかに下ると5分ほどで水引入道への分岐を通過。この辺り展望良くなだらかで歩きやすく素敵な稜線歩き。オオシラビソが段々低くなる。雲がなくなってきた。 

 
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10時過ぎ、南屏風岳着。吾妻連峰が雲海の上にくっきり。飯豊連峰、朝日、月山方面は霞んでいる。ここから急なガレた痩せ尾根を慎重に下る。立派な真新しい鎖が取り付けてあるが別になくても良い位だ。正面に険しい不忘山が大きく聳えている。道の右側は荒々しい崩壊地になっている。10時半過ぎ、不忘山のピークに立つ。小さな祠あり。展望良い 南側の岩陰に陣取って昼食 日当たり良く暑い南の白石スキー場方面から登って来る人も多い。地元の人に人気のある山のようだ。  ピークの岩陰にハクサンフウロ、トリカブト、イワインチン、ウメバチソウなど咲いている。気温は22度もある。11時半、ピークを後にして引き返す。急な岩場を下り鞍部から痩せ尾根を進み、ガレて急な鎖場を登る。暑くて大汗。不忘山から30分で平坦な南屏風岳山頂に立つ。風が強くて帽子が飛びそうだが、安達太良から吾妻、飯豊、朝日、月山、熊野岳まで全部見える。雄大な山並みを眺めながら正に稜線漫歩。

  青空に飛行機雲の棚引けり

爽やかな風に吹かれて竜胆路

ほとんど平らで歩き易い道が続く。依然として25度もあり暑い。12時半、屏風岳着。東側に烏帽子岳、水引入道そして眼下に遠刈田温泉が見える。急な下り。笹が茂って藪っぽく狭い道。石の階段道となり前方に芝草平が見えた。長い階段が終わると木道になり間もなく芝草平の湿原を通過。ここから緩やかな登り。木道が尽きて岩混じりの道から土の道に変わり、斜度が落ちて杉ヶ峰。3等三角点がある山頂で少し休む。 ハイマツ帯の岩の急な下り。傾斜が緩やかになり笹が被って狭い道だが歩きやすい。少し登り返してと前山を通過、シラビソの立ち枯れ数本。避難小屋分岐を過ぎると最後の木道登り。14時過ぎエコーラインの車道に出た。