大黒天からお釜巡りと熊野岳(1840m)
 
日  時:2007年7月22日(日)
天  気:くもりのち晴れ
行  程:820大黒天〜925刈田岳(1758m)〜935,945お釜〜1040,1052熊野岳(1840m)〜1146,1220コマクサの原1760m地点〜1305刈田岳〜1312,13171700m地点〜1340大黒天

 
熊野岳とお釜のパノラマ 
熊野岳とお釜のパノラマ(クリックすると拡大します)

ルート断面図とルート図
蔵王山断面図2
 
蔵王山ルート図2
カシミール3Dにて作成しています

枠のある写真をクリックすると拡大します。


今年はいつまでも梅雨が明けず雨模様の日が続いているが今日は何とか降らないで欲しい。家を出た時は曇りだったが、遠刈田温泉を過ぎ、蔵王エコーラインのヘアピンカーブを登り始めると願いかなわず霧雨が降り出した。段々霧が濃くなったのでフォグランプを点けスピードを落とす。 視界は20〜30m。これでは何も見えないから登っても仕方ないかとあきらめかけたが、大黒天手前から急に視界が開けた。標高は低いけれど雲海の上に出たようだ。これなら登ってみるか。8時前、標高1432mの大黒天駐車場着。広い駐車場には他に1台だけ。

大黒天 登山口駐車場 お釜 お釜
 
天気はくもりで時折雨がぱらつく。気温は17度。車内でおにぎりの朝食を済ませ、雨具を着て階段道を歩き始める。山頂付近は雲に隠れているが周囲はかなり遠くまで見通せる。木の階段から石の階段に変わった。風が強くて帽子が飛ばされそうだ。雲も飛ばされて、少しずつ山頂方面も見え始めた。 盛りを過ぎて枯れかかったハクサンチドリに代わってオトギリソウやタカネニガナが咲き競っている。背の低いダケカンバやナナカマドが目立つ。降ったかと思うとすぐにまた止んで、雨具を着たり脱いだり忙しい。今度は丸太の階段になる。右手には火山特有の赤茶けた荒々しい斜面が広がった。

前回はこの辺り霧で数メートル先が全く見えなかったのでこんな光景は想像もしなかった。9時過ぎ1650m地点でお釜の緑色の湖面がちらりと見えた。9時半、まだガスで霞んでいる刈田岳山頂神社通過。お釜付近まで下ると徐々に雲が切れて直径300mの火口湖が全景を現した。 薄い緑色で透明度はほとんどゼロの感じだ。観光案内には《エメラルドグリーン》と表現されているが、今日は白っぽい緑だ。蔵王を代表するビュースポットであり、すぐ近くまで車で入れるので観光客が列を成している。登山道よりかなり低い位置にある柵に沿って、お釜の写真を撮りながら登る。 依然として風が強く帽子を被っていられない。

刈田岳 地蔵山 コマクサ群生地 熊野岳
 
熊野岳も全体が見渡せるようになったが、樹木がない褐色の山肌は一見エアーズロックのようななだらかな山容でどこが山頂か見ただけでは判らない。右端に避難小屋、左端に熊野岳神社がポツンと突き出ている。10時半過ぎ、熊野岳山頂着。今日は人が少ない。 刈田岳など蔵王連山は見えるが遠望は利かない。気温は15度まで下がっている。コマクサの群生地へのショートカットのつもりでペンキマークに従って岩場を下る。石畳の道になり下って行く。前回こんな石畳があった記憶がないので、何か変だと思いながらもしばらく下る。

道標に《地蔵山へ》とあったのでやっと間違いに気付いた。北東へ向かうつもりが北西へ向かっている。もっと早く気付くべきだった。中丸山へ向かう西尾根を地蔵山への稜線だと思い込んでしまった初歩的なミスだ。熊野岳からはロバの耳コースを含めると5本のルートがあるので間違い易い。 やはり地図はちゃんと見るべし。随分登り返しになって40分位ロス。避難小屋経由名号峰方面へ下る。わずかに下った所にあるコマクサの群生地では、大勢の人が写真を撮っているが、盛りを過ぎたらしく2週間前よりはしおれた花が多い。群生地下の岩陰で昼食にする。

刈田岳山頂 熊野岳とお釜 大黒天方面
 
周囲には花期は過ぎているがガンコウランやクロマメノキがびっしり。雲間にちらりと雪を被った山が見えるが鳥海山だろうか?熊野岳避難小屋まで登り返しお釜へ向かって下る。さっきより展望が良く、刈田岳までスカッと見える。13時過ぎ刈田岳神社通過、避難小屋の脇から下り始める。石を敷き詰めた立派な長い階段が続く。タカネニガナには白と黄色の花があるとは知らなかった。気温は23度まで上がって 暑い。背中は汗びっしょりだ。13時40分、大黒天に帰着。青根温泉に立ち寄って帰宅する。

参考:青根温泉 青嶺閣 入浴料 800円