霧の烏帽子岳(2065m)と湯の丸山(2101m)
 
日  時:2007年5月20日(日)
天  気:くもり
行  程:745地蔵峠〜820,835コル〜933,940烏帽子岳〜1010,1015コル〜1100,1105湯の丸山〜1110,1130山頂直下〜1150つつじ平〜1215,1230地蔵峠−1610水上温泉


ルート断面図とルート図
湯の丸烏帽子断面図
 
湯の丸烏帽子ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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7時半過ぎ、地蔵峠に着いた。雲の切れ間から青空が覗いているが、湯の丸方面も篭ノ登山方面も白い雲に覆われていてがっかり。まあ雨は降っていないので気を取り直して歩き始める。高原の朝の爽やかな空気に包まれて湯の丸キャンプ場を抜け、烏帽子岳を目指す。正面の湯の丸山はほとんど低い雲に隠されて西側の山裾しか見えない。カラマツ林は新緑に溢れている。気温は5度。ほぼ水平の道が続く森の中にウグイスやシジュウカラの鳴き声が響く。40分程で湯の丸山と烏帽子のコルに到着。風当たりが強く気温は3度まで下がっている。寒いので急いで朝食を済ませ、烏帽子を目指して歩き始めると雨がぱらついたので、防寒を兼ねて雨具上下を付け、ザックカバーをする。

地蔵峠 湯の丸キャンプ場 烏帽子山頂にて カラマツ林
 
この辺りはほぼカラマツの植林で埋め尽くされ、一帯が淡い緑に包まれている。5月下旬というのにフリースの上から雨具を着ていても暑くない。ミネザクラ以外花は無い。ガスがひどく視界は数百mだが雨風は止んでいる。山裾を巻きながら緩やかに登ると稜線に出た。コルではあれ程強かった風が稜線ではほとんどなくて不思議な感じだ。 人気のある山にしては全く人の気配がない。この山の名物であるレンゲツツジの蕾はまだ固いままだ。ピークらしい所からやや下り、ほぼ平坦な道をダラダラ辿ると岩場となり、9時半過ぎ、標高2,065mの烏帽子岳到着。気温は何と1度で、小枝にわずかに霧氷が残っている。時折薄日が差して雲が切れそうになるが、また次の雲が来て暗くなる。 前回は雲の切れ間から北アルプスが見え隠れしていたのだが、今回は北アルプスはおろか隣の湯の丸山さえ全く姿を現さず、早々に下山開始。

湯の丸山頂 イワインチン保護 つつじ平 湯の丸スキー場
 
登って来る人が多くなった。コルまで戻って雨具を脱ぐ。ここから湯の丸山への登りは結構急な直登が続く。家族連れなど湯の丸山から続々と下って来る。 45分ほどでケルンが林立する山頂に辿り着いた。だだっ広い山頂はガスに包まれて展望もなく、登山者も少ない。風が強いので、岩だらけの道を少し地蔵峠側に下って岩陰で昼食にする。気温は2度。山頂からこの辺りに掛けて道沿いにロープが張ってあり「イワインチン保護の為」との看板あり。 7年前に来た時はこんなロープはなかった。《イワインチン》など聞いたことも無いがどんな花が咲くのだろう?12時前、鐘のあるつつじ平に到着。北へ向かうと角間峠を経て鹿沢温泉だ。ここからの下りは岩も無く、傾斜も緩やかになりカラマツ林の歩きやすい道に変わった。 最後は湯の丸スキー場のリフト沿いに草原を下って12時15分、地蔵峠に帰着。水上温泉の宿を目指す。時間に余裕があるので高速を使わずナビ任せで一般道を行く。小諸付近からは快晴となり、カーナビが案内する軽井沢経由の道は展望も素晴らしく、渋滞も無くて実に爽快だった。

萌え出でし唐松若葉隠す霧