紅葉の不忘山(1705m)屏風岳(1825m)から水引入道へ
 
日  時:2007年10月7日(日)
行  程:620白石スキー場〜642白石女子校山小屋跡〜724,7311210m地点〜800弘法清水〜900,907不忘山〜943,945南屏風岳〜1027,1041屏風岳〜1103水引平〜1119,1127水引入道〜1158,1205権現沢の上〜1300,13101070m地点〜1330,1335スキー場の上〜1350白石スキー場


ルート断面図とルート図
不忘山断面図 不忘山ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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6回目の蔵王。山頂付近の紅葉は例年9月末が見頃だが、今年は1週間位遅れているそうだから今日辺り丁度いいのではと期待して不忘山から屏風岳を目指す。晴れ12度 水引入道への登山口を尋ねられた。白石スキー場の駐車場からセンターハウス左手に回り込む道を登る。 無料休憩所の脇を抜けてスキー場内を登る。ススキの原20分で白石女子高山小屋跡を通過。ここから急な山道となる。ミズナラの純林。イタヤカエデ、マンサク、ドウダンツツジ、リョウブ、アズキナシ、ハウチワカエデ、アオダモ、ゴヨウツツジなど木の幹に名札が付けてある。
 
不忘山 不忘山 不忘山 不忘山
 
1100m付近で早くもダケカンバ登場。気温は10度。傾斜が緩やかになりノリウツギの花がわずかに残っていた。溝状の道にロープが張ってある。紅葉した木々が目立ってきた。小さな沢を渡る。カラマツ林はまだ色付いていない。オヤマリンドウの花、シラビソ。 1210m付近で一本目。少し汗ばむ。薄日が差すが見上げる空はほとんど雲に覆われている。丸太の階段。ぬかるみで滑る。あちこちロープと滑り止めのネットが張ってある。徐々に辺りの紅葉が鮮やかさを増して来た。8時、弘法清水。不忘山の大斜面の紅葉が素敵。 残念ながらガスって来た。折角の紅葉が映えない。気温は8度、1500mを越えるとガスの中急斜面のガレ場となる。1600m付近森林限界。風が冷たい。紅いタチフウロなどの草紅葉が鮮やか。8時43分不忘の碑。英語の碑文もあるがどういう謂れがあるのだろう?9時丁度不忘山ピーク到着。
 
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ガスの中薄日が差している。北西の風が冷たく、つい2週間前カンカン照りの猛暑だったのが嘘のようだ。ミネカエデやドウダンツツジなどの紅葉・黄葉はこの辺りでも十分素晴らしかったが、南屏風を過ぎると一段と華やかさを増す。紅葉目当ての大人数のグループが行列をなして続々やって来る。 一々「こんにちは」を返すのが面倒だ。水引入道への分岐付近から振り返った南屏風岳の西斜面は赤、橙、黄と様々な紅葉にオオシラビソの緑が交錯して正に錦の如く見事だ。但し青空ではないのが残念だ。10時半、平坦な屏風岳山頂にて昼食。気温は20度もある。 先程の分岐まで戻って左へ折れ、紅葉に見とれながら急坂を下って水引入道を目指す。あっちもこっちも素晴らしい景色なので写真を撮り過ぎてメモリーが一杯になり予備と交換する。

11時過ぎ、水引平に降り立つ。ここは小さな湿原で池塘もある。ここから見上げる水引入道の紅葉は黄色が主体で赤と緑が混じってこれまた素晴らしい。 急登を登り切ると岩が積み重なった狭いピークに着いた。何も表示はないがここが水引入道の頭らしい。単独の人がいたので言葉を交わす。少し休んでから急な岩場を下る。 所が、ガレ場を調子よく駆け下りていたら浮石を踏んで転倒し、1回転。左膝を擦り剥いてしまった。情けない。 疲れたせいもあるが、筋力が衰えた証左だろう。やや傾斜が緩んだ辺りに分岐がありどちらを下っても白石スキー場へ着くようだが、右を選ぶ。左に進むとジャンボリーコースだ。ガスがどんどん上がって来て不忘山も見えなくなってしまった。崖を降りるような急降下が延々と続くので膝がガクガクだ。

 
不忘山 不忘山 不忘山 不忘山 不忘山
 
12時、1360m付近で1本立てる。ここまで下ると木々の色付きはまだまだで、わずかに黄葉したブナの根につかまってそろそろ下る。気温は11度まで下がったが風もないので大汗を掻く。ドウダンツツジなどが赤くなりかけてはいるが、この辺り紅葉の見頃は10月下旬だろう。 権現沢の水音が段々大きくなる。空はすっかり雲に覆われた。気温は14度。ロープ場を下ってようやく沢身に降り立った。渡渉点にはロープが張ってあり、渡ってからも登り返しは急な岩場の高巻きの連続で緊張させられる。上級者向きというだけのことはある。 しかも朝から6時間以上行動した後に急斜面の上り下りが続くのだから、へばった体には厳しい。このコースは逆に辿る方がよさそうだ。

一旦緩やかなブナ林となりホッとして軍手を外したが、再び急な高巻き道となり登り降りを繰り返す。参った。左手の権現沢ははるか下になった。 木の根とロープにつかまって延々と巻き道を進む。立派なブナが多くなり、ようやく傾斜が緩やかになった。13時、1070m付近で1本立てる。ふと見るとまだ新しいタバコの吸殻や空き缶、おにぎりの袋などが落ちており、今日登った誰かが捨てたらしい。 腹を立てながら拾ってゴミ袋に仕舞う。シラカバの大木あり。やっと白石スキー場の上に出た。ゲレンデの中をフラフラ下って14時前、駐車場に帰着。温泉に立ち寄って帰途に着く。

遠刈田温泉 旅館三治郎 日帰り湯800円