秋の本社ヶ丸(1631m)

日 時:2003年10月12日(日)
天 気:くもり、風弱し。気温高い
行 程:910三ツ峠登山口−1000,1010大幡八丁峠−1031清八山−1040清八峠−1050,1100岩稜帯−1130,1135本社ヶ丸−1140,1540窪地−1610,1615岩稜帯−1628清八山−1640大幡八丁峠−1710三ツ峠登山口

ルート断面図とルート図
本社ヶ丸断面図 本社ヶ丸ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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空はくもっているが明るい。三ツ峠登山口には9時過ぎに着いたが、既に10台以上が駐車している。ほとんどは三ツ峠へ向かったのだろう。ゲートの横を抜けて清八林道を北へ向かうのは我々だけである。この道は舗装はされていないが荒れておらず歩き易い。 気温は18度。蒸し暑く歩くとすぐに汗ばむ。林道の両脇ではミズナラ、クリ、ヤマモミジ、ウリハダカエデなどが黄色く色付き始めている。カラマツやヒノキ、ウラジロモミなどの植林が続く。マンサクの菱形の葉も目立つ。3人組が降りて来た。初めて同定したがマユミが四角い実をびっしり付けている。 植えられたばかりらしいスギの幼木が多い。雲が切れて青空がのぞき、日が差してきた。今日は南アルプスの大展望が見えるかな?送電線の下を通って右へ巻くように登っていく。この辺りのカラマツはほんのり色付いていい雰囲気だ。上空は風が強く雲がどんどん飛んで行く。

堰堤工事の手前を右に進むと林道は尽きる。早くも大汗をかいてしまったがここが大幡八丁峠で右へ進むと三ツ峠だ。我々は左の清八山へ向かう。伐採工事の為らしいケーブルやクレーン、作業小屋、大きな鉄製プラットホームなどあり殺伐としている。数年前に来た時はここから富士山が大きく見えたのだが、今日は完全に雲の中。斜度が増した山道にはミズナラのどんぐりが大量に落ちている。本来は茶色に熟してから落ちるはずなのに、強風で落とされたらしくほとんど緑のままである。これでも芽が出るのだろうか?トリカブトの濃紫の花が多い。今回は紅葉を期待していなかったのだが予想に反してマンサク、ミズナラ、ウリカエデなど黄葉がきれいだ。ハウチワカエデ、ミツバツツジなども色付いている。単独行の人に抜かれる。ブナやリョウブ、シャラも登場。

蒼天に 白雲迅き 峠道

ドウダンツツジが鮮やかに紅葉している。アンテナのある清八山に着いたが期待した展望は得られず、南アルプスは雲の彼方。また3人パーティーが降りて来た。今日は誰にも遭わないと思っていたのに意外と登山者が入っている。ミツバツツジの紅葉を見つけた。間もなく清八峠を通過。 風の強い岩稜を進む。富士山は雲を被っており裾野しか見えない。丹沢方面が見えるのみで遠くの山は全然見えない。すっかり青空が消え、雲が厚くなった。コアジサイが薄い黄色に色付いている。ヤマウルシは紅い。ガスって来た。ダケカンバやオオカメノキが黄葉している。朝抜いて行った単独行の人がもう降りて来た。 やけに木肌が紅くてシャラのようなリョウブあり。これでは葉が落ちたらシャラと区別が付かない。11時半、三角点がある狭い本社ヶ丸山頂に到着。誰もいない。周囲はすっかり雲に覆われ遠くの山はほとんど見えない。少し先に平らな宴会場があるはずなので足を伸ばす。数分でルート脇に細い木がまばらに生えている平らな場所があった。 風の当らない所にテントを張り昼食の準備に掛かる。火を点けるとテントの中は暑い位だ。酒が利いたのかすっかり眠りこけてしまい目が覚めたら15時を過ぎていた。あわてて撤収し15時40分下山開始。
 
本社ヶ丸にて 本社ヶ丸稜線から丹沢方面 本社ヶ丸稜線から三つ峠方面 本社ヶ丸稜線から三つ峠方面

一瞬の 残照映える ブナ林

16時10分岩稜帯に到着。富士山の裾野と三ツ峠が見える。清八峠、清八山を足早に通過する。秋の短い陽がブナ林を照らして山陰に消えた。大幡八丁峠には16時40分に着いた。カケスがギャーギャーとうるさい。薄暗くなった清八林道をたどり三ツ峠登山口に17時10分帰着。17時30分帰路に着いたが3連休のど真ん中とあって河口湖付近は大渋滞。河口湖インターまで1時間以上掛かった。