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日 時：２００３年２月１５日（土） 天 気：晴れのち曇り 行 程：1045グリーンロッジ―1212,1410鳥ノ胸山―1453グリーンロッジ |
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中央道を相模湖ＩＣで降り、峠を越えて道志川沿いの国道４１３号をたどり《道の駅道志》から左に折れ、曲がりくねった林道を進むとすぐグリーンロッジに着いた。その先は雪道になっており、ノーマルタイヤでは無理だ。道の脇に車を置き、雪の林道を歩き始める。Ｔさんだけが軽アイゼンを着けている。今日の山は丹沢西北部、道志川沿いの鳥ノ胸山という標高１２０８ｍの小さな山である。天気は快晴。風もなくそれ程寒くもない。浅い雪に覆われた道は所々凍っている。すぐに林道は行き止まりとなった。ここが登山口で《鳥ノ胸山》という大きな看板がある。 積雪は予想よりはるかに少なく、スギの植林に入ると雪は消えた。急な尾根道を進むとアカマツ林となり斜度が緩やかになる。コナラなどの落葉樹林になったかと思うとまたスギ林だ。早くも汗ばむほど暖かく皆セーターなどを脱ぐ。２０分程歩くと別の林道に出た。この道には雪が残っている。「これならアイゼンを着けた甲斐があるよ」Ｔさんが喜んでいる。少し登ると再び山道となる。その入り口には《山頂まで５０分》の道標があり、その脇に座り込んだ老登山者がカップ麺を食べていた。今朝登ってもう降りて来たそうだ。またスギ林の急登である。この山はめまぐるしく林相が変わる。 尾根道の斜度が少し落ちた。「これ何？ツガかな？」Ｈさんが尋ねた大きな樹を見るとモミのようだが尖った葉の先端が割れていない。ツガは尖っていないので枝の感じでウラジロモミかとも思ったが、白っぽい樹皮の様子からしてやはりモミのようだ。老木になると葉の先端が割れないので同定が難しい。この大きなモミは幹が二股になっていた。空には雲が広がって風が冷たくなった。丸太の階段が続くようになる。スギやヒノキの植林が続くがこの辺は手入れが良く、きちんと下草が刈ってあるし、枝打ちもしてある。カラマツも現れた。 下から鈴音がしたので振り返ると犬が上がって来る。猟犬のようだ。時折、鉄砲の音がする。余りいい気持はしない。ミズナラ林の急登が続き、雪は全く消えて泥んこの道になる。空はすっかり雲に覆われてしまった。正面が開けて富士見平に到着。御正体が大きく見え、その右奥には鹿留山が頭を出している。富士山は霞んでいて気が付かなかった。尾根道の左はヒノキの植林、右はミズナラ林となる。少し雲が切れて日が差し暖かくなった。 《鳥ノ胸山まで１５分》の道標あり。右上にピークが見えるが、あそこまでとても１５分では着きそうにない。小ピークに達し、一旦右下に下る。また現れた雪の上には歩き回った犬の足跡がある。これでもかこれでもかと続く急斜面をあえぎながら進むとようやく鳥ノ胸山に到着した。グリーンロッジから９０分、長い長い１ピッチになってしまった。《あと１５分》の道標から２５分も掛かった。 春の雪 犬の足跡 乱れけり 急坂を 喘ぎつたどる 雪の尾根 
ブナに囲まれて余り広くない山頂には三角点と山梨百名山の標識があり、３組６人の先客がいた。雪解けで地面がぬかるんでいるが雪は全く残っていない。全員揃ってシャッターを押してもらい、少し戻って平らな場所にシートを広げる。暮れの大岱山や正月の大久保山では雪上の宴となって寒かったが、今日は落ち葉がクッションで気持いい。少し風があるがそれ程寒くない。今月で転職するＳさんの前途を祝してビールで乾杯。ベーコン、野沢菜、ブルーチーズとカマンベールチーズのカナッペ、海苔餅、コンビーフ野沢菜炒め、おにぎり炒飯それに雑煮などで満腹。紅茶で仕上げ。２時間の別れの宴を切り上げ、ほろ酔い加減でフワフワしながら元来た道を下り始める。急斜面の下りは雪や泥で滑りやすく疲れる。 早春の 尾根道残る 凍り雪 ３０分程で林道に降り立ち、右から回り込むと再び山道となる。そこからはグリーンロッジはすぐだった。結局、ルート全体に雪は少なくてアイゼンもスパッツも不要だった。唯一人アイゼンを着けたＴさんは皆に冷やかされながらも最後まで外さなかったが、泥道ではさぞ歩き難かったろう。 今回はマンサク位は咲いているかと思ったが、花は何もなかった。１５分程で全員が揃い《道志の湯》へ向かう。この温泉には去年加入道山を降りた時に立ち寄っているが、割合新しく露天風呂もある。泊まりは道志村役場近くの民宿《大屋》。２年前、赤鞍ヶ岳下山時に泊まった大きくて立派な民宿だが、我々の他に客はおらず貸切だった。 参 考：道志の湯 大人２時間 ５００円 藤野やまなみ温泉 大人２時間 ６００円 民宿大屋 １泊２食 ６５００円 |
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