展望の新年山行/本社が丸(1630m)
 
日 時:1999年1月3日
天 気:快晴気温低く、弱い北風。雪は北面にもほとんど無し
行 程:1035 河口湖−1100三つ峠登山口−1143,1150大幡八丁峠−1220清八山−清八峠−1253,1355本社が丸−1433送電鉄塔−1523船橋沢下山口−1630水源地−1645林道終点−1706笹子駅

ルート断面図とルート図
 
本社ヶ丸断面図 本社ヶ丸ルート図
カシミール3Dにて作成しています

富士急河口湖からタクシーで三つ峠登山口へ向かう。三つ峠登山口から三つ峠とは反対方向の道を取る。南面で風も無くポカポカ陽気の中、大幡八丁峠を目差し清八林道をのんびり歩き始める。他に登山者はいないし、車も通らない。送電線を横切ると間もなく峠である。ここから逆光だが富士山が大きく見える。山頂から東側に雲がかかっている。このあたりはカラマツとモミの植林である。峠から少しの急登で大きなパラボラアンテナがある清八山に着く。ここはほぼ360度の大展望。特に南アルプスが良く見える。富士山から少し右に聖。そこから赤石、荒川、塩見、農鳥、間ノ岳、北岳、仙丈、甲斐駒までずらっと並んでいる。甲斐駒以外は真っ白である。もちろん手前に鳳凰三山。八ヶ岳には雲が掛かっている。その右には茅が岳も小さく見える。

小さな登降を繰り返しブナ、ミズナラが増えてくると本社が丸(ほんじゃがまる)である。ここまで一人も会わなかったが、やはりピークには先客がいた。5名程のパーティーが一組。狭いピークなので写真だけ撮って先を急ぐ。5分程下った所に誠に宴会向きの広場があった。ブナなどの若木がまばらにあるが、テントが4〜5張りは張れそうな平らなスペースに落ち葉の絨毯、南向きで風も当たらず新春の陽光が燦燦と降り注いでいる。早速シートを広げ、新年会スタート。但し、今日は下りが長いのでウィスキーは1本のみ。早めに切り上げ、下山開始。歩きやすい稜線はほとんどブナでシャラ、ミズナラ、シラカバ、クリやウダイカンバが混じっている。

送電鉄塔を過ぎしばらく稜線を行くと船橋沢下山口である。このあたりで北の展望が開け、正面眼下に小さく滝子山、右奥に金峰・国師、左手に黒岳・笹子雁ガ腹摺山、さらに奥に大菩薩が見える。ここから北斜面を一気に下る。カラカラに乾燥した急斜面を土埃を上げながらどんどん下るが、滑りやすく踏ん張るので疲れる。日暮れが近いので先を急ぐ。桧の植林地に入るとようやく斜度が落ちた。水源から沢伝いに下る。沢を何度も横切る。あと30分遅かったらルートファインディング出来ない所だった。林道をたどり笹子駅に着いた時にはほぼ夜の帳が降りていた。