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●葉っぱは生産設備 *植物は葉に太陽光を受け光合成により自ら栄養を作り出す。如何に効率良く光を受け、その光を如何に有効に使って早く成長するか命懸けの競争をしている。 競争に負けて他の木の日陰になってしまうと枯れるしかない *生産設備でもある葉っぱには以下に述べるように実に様々な工夫がされており自然の摂理の精妙さに驚かされる ●葉っぱの不思議 Q : 落葉樹が秋に葉を落とすのは何故? A : 冬の寒さと乾燥から身を守るため。落葉前に重要物資である光合成色素(クロロフィルやカロチノイド)を分解して窒素やカリウムなど養分を冬芽や根に送って翌年に備える。 分解終了後、葉柄(葉の付け根の軸)の端に離層という切り離し装置が出来る。あとは風が吹くとサヨナラ Q : 常緑広葉樹の葉は何故厚い? A : 寒さや乾燥に耐える為にクチクラ層(キューティクル)が発達しており丈夫で長持ちする Q : 常緑広葉樹の葉は何故小さい? A : 乾燥に耐える為と暖地に生育するので日照時間も長く小さくても十分光合成出来るからと考えられる。落葉樹のブナも雪国のブナは葉が大きくてオオバブナと呼ばれ、太平洋側のブナは葉が小さくコハブナと呼ばれるが、これも日照の影響だろう Q : 葉の裏は何故白い? A : 葉の表(柵状組織:細胞がきちんと整列しているので光を良く通す)は光の透過率が高く太陽光を効率よく取込む 裏面(海綿状組織:細胞がバラバラのため光が散乱する)は透過率が低いので葉に入った光を反射させて有効活用する。この海綿状組織が白っぽく見える。 シロダモやシロヤナギの葉裏は特に白いので名前の由来になっている Q : 常緑樹は落葉しないの? A : 落葉樹は半年で落葉するが、常緑樹は1年〜3年で落葉する(ヤブニッケイは特に長寿で8年) クスノキやユズリハなどは新葉が出ると一斉に落葉するので目立つが、一般に常緑樹は古い葉を少しずつ落とす種が多いので落葉が目立たない また、落葉は通常約1年で分解されて土に戻るが、スギやヒノキは抗菌物質が多いので2年掛かる Q : 葉脈は何のためにあるの? A : 水や養分の通路であると共に葉の重量を支える梁の役目をしている。基本構造は太い主脈を中心に左右対称になっており、葉脈が葉の裏側に出っ張って葉の断面はT字型になり葉がしなりにくくなっている ●紅葉の仕組み Q : 葉が黄色になるのは何故? A : クロロフィルは緑の色素。カロチノイドは黄色の色素だがクロロフィルの1/8しかないので普段葉は緑に見える。 秋になるとクロロフィルが先に分解するので、夏の間目立たなかったカロチノイド(カロテノイドともいう)の黄色が目立つようになる。紅くなる木は限られているが、ほとんどの樹種で黄葉が見られる Q : 葉が紅くなるのは何故? A : 秋に離層が出来てからアントシアンが合成されるため。何故落葉の前にわざわざ合成するのか定説はないがアントシアンは環境ストレスが強いと合成されるので紫外線から保護するためという説がある。 紅くなる樹種は限られており全山紅葉に包まれることはほとんどない。アントシアンの合成が少ないと紅くならず黄色や褐色になる。クロロフィルの分解が遅れると緑が混じってくすんだ赤になる Q : 褐色は何故? A : 黄葉と同様原理でタンニン性の物質が目立つようになるため Q : 美しい紅葉の条件は? A : �―淑�な日当たり �△�れいな空気 ��8度以下の冷気、特に夜間の急激な冷え込み �づ�度な湿度 従って山地の渓谷が好条件となり紅葉の名所が多い Q : 日本の紅葉は何故美しい? A : カエデの樹種が多い(日本26種 北米13種、欧州13種)、カエデ以外に黄葉・紅葉する樹種が極めて多いから |
2011.3.21 |
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