山旅1975年

正月合宿/早川尾根縦走(1974.12.29〜1975.1.3)


夜叉神峠〜薬師岳2765m〜観音岳2841m〜甲斐駒ヶ岳2966m〜北沢峠〜戸台

【ピッケル、アイゼン、ザイル使用】

[計画の概要]
今回の合宿は甲斐駒へもという意見もあったが、ラッセルが非常にきついと思われるので、早川尾根1本に絞った。11月の偵察の状態、鳳凰小屋の人の話を考え合わせると、雪が例年より少ないと思われる。思ったよりラッセルが少ない場合は、2パーティーに分け、甲斐駒・仙丈へのアタックを考えたい。 今回はラッセルに苦労する山行ではあるが、薬師岳〜高嶺、浅夜峰〜栗沢の頭の2つがポイントである。今年1年の山行、トレーニングによって得た登山技術、体力そして3月の事故を含めた反省をもう一度考えて気持を引き締めて山行することを希望する。

甲府からのスーパー林道の凍結状態によって、入山日程に影響があると考えられる。夜叉神荘までバスが行かない場合、夜叉神峠旧道又は桃の木鉱泉より夜叉神峠のどちらかのルートを取る。このルートが使用出来ない場合は林道を歩き、少なくとも29日に夜叉神峠までは行きたい。 薬師より白鳳峠まで第1の核心部であるので日程的に余裕を見た。2日辺りよりラッセルがきつくなると思う。浅夜峰〜仙水峠のことを考えると、どうしても早川尾根の頭と浅夜峰中間鞍部までは行きたい。浅夜峰〜栗沢の頭は第2の核心部である。 吹きさらしで雪は余り付いてないと思うが、1日余裕を見て中間鞍部に幕営を考えた。栗沢の頭を過ぎればすぐ樹林帯の下りで問題は余りないと思われるので相当下山出来ると考えられる。
     
CL 磯貝記

12/28 2100新宿―2318甲府
1940寮発。いよいよ待ちに待った合宿である。天候はまずまずだと思われる。気圧配置は冬型でなく移動高と小さな谷が次々と通り、2〜3日周期でくるくる変わるだろう。ドカ雪はなさそうだから余りラッセルの苦労はないはず。7日間あれば多分北沢峠へ抜けられるだろう。 富士山で引いた風邪が治りきらず体調はベストでない。食欲余りなし。ウェイト54.5kg、負荷30.5kg。緊張と期待と若干の不安と。

12/29 040甲府―130,705夜叉神峠口(仮眠)―745,810一本目―950,1010夜叉神峠―1105,1123樹林帯トラバース開始―1213,1235杖立峠手前―1335,1345 2300m点―1425苺平(幕営)―2000消灯
気温高く無風、晴。雪は2cm位の新雪。満月に近い月が明るい。予想に反して夜叉神まで車で行けたので、今日の行動が非常に楽になった。充分仮眠して8時前出発。9時五本松でアイゼン付ける。雪になったが、気温高く風無し。のち西よりの風5m。視界良好。北岳の下半は見えた。今日はしんどかった。寝不足が利いている。 左肩が圧迫されてすごく痛い。1年ぶりの30kgはさすがに応えた。だが、雪が予想よりはるかに少ないので、楽なことは楽。降雪が水っぽくて天幕がビショビショ。雨漏りならぬ雪漏りには参った。しかし、皆良く頑張る。予定の杖立峠より2km先の苺平まで着いた。

12/30 415起床―720出発―830,850樹林帯入口―1005,1035南御室小屋―1130,1150 2600m地点―1250,1300砂払岳―1310薬師小屋(幕営)―1905消灯
快晴無風。気温すごく高く、推定0度。積雪50〜60cm。トップのみわかん併用。幕営地の積雪は1m位。16時でマイナス8度。

12/31 215起床―530出発―645,710観音岳―810,830地蔵のコル―915,945地蔵岳―1140,1200高嶺一峰―1220高嶺―1310,1325下り途中―1340,1355白鳳峠―1500広河原峠(幕営)― 2100消灯
快晴。テントが狭くて良く眠れない。7人だと少し無理。今日から本番である。満月がすごく明るい。御来光6時50分。雲量ゼロ。富士山の左から上がった太陽は最高。風は西北西20m。地蔵の下で2ピッチ固定。すごくタイムロス。天気がいいから助かる。 ラッセルは腿まで、非常に参った。最大の難関と予想した高嶺の下りは好天と雪の状態に恵まれて意外とあっさり通過。風がないので助かった。マイナス5度、晴。レコード大賞は森進一、最優秀歌唱賞は五木ひろし、最優秀新人賞は麻生洋子。

1/1 400起床―700出発―745,810早川小屋―940,1005ミヨシ手前のコル―1150,1210浅夜峰―1305,1330栗沢の頭手前―1350栗沢の頭―1500,1515仙水峠―1530北沢峠の上(幕営)― 2200消灯
くもりのち小雪。上空風あるが幕営地なし。マイナス5度。視界良好、北西5m。振り返るとオベリスクが小さく見える。今日は快調なピッチで、みんな良く頑張る。南アルプスの山々は雲の中だが、北アルプス・八つは晴れている。昼過ぎから風雪となる。トレースが消えてルートファインディングがやばい。視界300m。

1/2 715出発―840,910駒津峰―1010,1115甲斐駒ピーク―1150,1200岩室―1225,1305駒津峰下―1315,1330仙水峠―1340帰幕―2000消灯
快晴 甲斐駒アタック。メンバーは井形、横山、佐藤、諏訪。装備ザイル8mm、三つ道具、トランシーバー、スコップ、双眼鏡、カメラ、赤旗、ツェルト。最高の天気、見晴らし抜群。北アばっちり。 白馬、五竜、鹿島槍、針の木、剣、立山、薬師、槍、穂高、乗鞍全部見える。八つの上半、奥秩父は雲海の下。富士、鳳凰三山、早川尾根、北岳、間の岳、仙丈、塩見以下の南アの山々そして中央アルプス。ボールペンを拾ってしまった。もうけた。いい勘している。

風邪で調子悪い。喉がひりひりして一寸頭が痛い。今回は天気に恵まれ過ぎたみたい。気持ち悪いくらい晴れた。南御室と早川小屋の水場は凍ってなかったし、意外に沢山のパーティーが入っていて、ほとんどラッセルの要なし。この為予定より大幅に早く、楽に縦走出来たし、甲斐駒もあっさり登れた。こんなんでええのかなー。

1/3 330起床―755出発―815北沢長衛小屋上―1015丹渓小屋―1215発電所先―1300,1310戸台―1410,1423伊那市―1510,1530岡谷―八王子
快晴、マイナス13度。風邪は一段と良くない。喉が最高に痛い。佐藤と横山は仙丈アタック、他は下山。北沢峠から戸台まで5時間を要す。

【新宿―甲府670円、甲府―夜叉神口マイクロバス一人1500円、戸台―伊那市470+240円、岡谷―八王子970円】

 



個人山行/平ヶ岳スキー山行(1975.3.20〜24)


戸倉〜山の鼻〜平ヶ岳2139m〜山の鼻〜戸倉

【山スキー使用】

3/20 2255上野
3/21 213,630沼田―725,825鎌田―900,925戸倉―1000,10151本目―1107,1125笠科橋―1205,1230津奈木沢出合の上―1315,1400鳩待峠―1445,1500山の鼻―1530野営地―1730雪洞完成―2035消灯
小雪ときどき晴 正月以来の山そして初めての山スキーである。2ヶ月のゲレンデスキーの成果が出るかな?昨夜来の雨も上がり、天気は上々。3日は持つ筈。荷は切り詰めて14.5kg。ツェルトも持たず、雪洞を掘る予定。 シールが凍ってダンゴになりスキーが滑らず、鳩待峠辺りで早くもバテバテ。山の鼻の先で野営と決定。初めての雪洞を掘る。2時間掛けて、幅250cm、奥行き120cm、高さ90cmの立派な雪洞完成。

3/22 350起床―630出発―715,725外田代登り口―815,820外田代手前―900,930大白沢山登り口―1030,1050巻き道―1230野営地―1500雪洞完成―1730第2雪洞完成―2000消灯
雪、風3〜5m。目が覚めると雪で入口が埋まっている。空身で平ヶ岳ピストンの予定だったが天気が悪いので撤収して、荷を持って行くことにする。外田代手前で工藤のシールが壊れた。雪が激しくなり、北西風も強くなる。大白沢山から下りてきた二人組と出遭う。平ヶ岳へは行けなかったそうだ。 大白沢山を捲く。トレースがなくなり、風雪も激しさを増してきたので、行動を中止。雪洞を掘ることにする。2時間以上掛けて作った雪洞が壊れてしまった。奥に掘り直す。昼過ぎから掘り始めたのに二つ目の雪洞が完成したのは5時半。風雪は益々厳しい。明日どうなるか?3月の移動高だから回復する筈だが、あさってまで風雪となるとやばい。かなりやばい。

3/23 530起床―720出発―9201本目―940,1000平ヶ岳―1100,11073本目―1150,1200大白沢山手前―1350,1410外田代―1500鞍部―1610山の鼻―1900雪洞完成―2140消灯
工藤が雪洞の外に出て 「天気がいいぞ」 と怒鳴った。快晴、ほとんど風なし。荷物をデポして平ヶ岳ピストンとする。昨日は尾根を間違えていた。2ピッチで平ヶ岳到着。また雲行きが怪しくなる。ピークからの大滑降は3分で終わった。無風。暑い。 「参った。しんどい」 大白沢山手前のデポ地に戻った時には本曇りとなる。シールを付けたり外したりでしんどい。ナイロンシールは滑りが悪くてダメ。あざらしを買うぞ!背中アブリ沢滑降快適。下の方は雪が悪くてテレテレで全く滑らず。目茶苦茶バテた。 「こんなん知らん」 月も星も見える。快晴になった。風はないし昨日ほど気温も低くない。今日の雪洞掘りはきつい。

3/24 400起床―600出発―720,750鳩待峠―810,825津奈木沢出合―910ロッジあすなろ―1005,1010戸倉―1030,1035鎌田―1150沼田―高崎―上野
ぼたん雪しきり、風無し。上りで1パーティー追い抜く。鳩待峠の辺りで晴れて来る。至仏がでかく見える。今日は割と調子いい。シール外して津奈木沢滑降20分。津奈木沢出合でまたシール付ける。快晴でポカポカしていい気持ち。笠科橋手前でスキー脱ぐ。バスの接続ばっちりで待ち時間なし。荷物代もなし。

【上野―沼田 870円、沼田―鎌田 バス荷物代込み900円(タカー!)、鎌田―戸倉 390円、戸倉―鎌田 230円、鎌田―沼田 600円】

山スキーデビュー戦。経験者の工藤(同じ寮生で同期入社。山の会には入らなかったが、寮の壁にボルトを打って、人工登攀の練習をして怒られたことがある)と相談して荷を出来るだけ軽くしようと、ツェルトもコッヘルもホエブスも持たず、雪洞泊の計画を立てた。 食糧は工藤の提案でなんと4日間ともチーズと缶入り練乳だけ。朝晩は練乳を薄めて飲み、後は毎日1個の雪印チーズ(四角い箱入り)だけで朝昼夜を通すのはかなり苦痛だった。栄養はあるだろうが最後はチーズが喉を通らなかった。

毎日雪洞を掘るのもつらかった。山の鼻幕営地では、後から来たパーティーがさっさとテントを張って、夕食の支度をしているのに、こっちは疲れた体に鞭打って掘り続けるのがうらめしかった。まだゴアの雨具が無い時代で、防水が利かない雨具を着て掘るのだが、蒸れるのと湿った雪が沁み込んで体中ビショビショになりながら、〈こんなことならツェルトを持ってきた方が良かったな〉と、みじめな思いだったことを覚えている。 特に吹雪かれた2日目は、一度完成したのに掘り方が悪くて壁が薄く壊れてしまい掘り直したのには参った。それとナイロンシールの付け方が下手で、板とシールの間に雪がべったり付着して重くなり、落すのに悪戦苦闘した印象が強い。

 



個人山行/白毛門〜蓬峠スキー縦走(1975.4.11〜13)


白毛門〜笠ガ岳1852m〜朝日岳1945m〜蓬峠スキー縦走

【山スキー、アイゼン使用】

4/11 2255上野
「しこた」さんに会う。八方へ滑りに行くとのこと。

4/12 048高崎―248,455土合―510,530白毛門取付―630,6451457m峰手前―745,8051457m峰の上―855白毛門―940,1200白毛門と笠ヶ岳のコル(スキー練習)―1300,1330笠ヶ岳トラバース地点―1345,1400笠ヶ岳と朝日岳のコル―1455,1530朝日岳(間違い)―1600,1620 ジャンクションピーク(間違い、これが朝日岳)―1655,1705下降点―1805朝日岳(幕営)―2050消灯
薄曇り、風ほとんどなく気温高し。眠い。白毛門取付でスキーをザックに付ける。雪固く全然潜らず。1457m峰の上でアイゼン付ける。 快晴になり、白毛門と笠ヶ岳のコルでスキー練習。30〜40度の斜面。快適。笠ヶ岳トラバース地点で50度の急斜面でシール利かず、50m程流される。若干後戻りして登り返す。

「ああしんど」 シール付けたり、スキーかついだり、マイッタマイッタ。 朝日岳と思ったのは間違い。次のピークをジャンクションと思って尾根を滑り降りてしまう。かなり下りてから間違いに気付き、シールを付けて1時間も登り返す。朝日岳ピークで幕営したら、風が強くなって参った。ツェルトがバタバタして字も書けない。

4/13 520起床―830出発―940,1035清水峠―1205七ツ小屋山―1305,1320蓬峠―1425林道―1510,1515土樽―1632,1650新前橋―1905上野
曇り南東の風20m。視界悪い。依然としてツェルトバタバタ。低気圧接近中らしい。しばらく様子を見る。とうとうツェルトのポールが倒れた。8時半に撤収し、風の無い所へ移動するつもりで出発。ものすごい風で飛ばされそう。下手なスキーがなお目茶苦茶。 ジャンクションに着いたら少し視界が良くなったので下ることにする。一ヶ所、アイスバーンのナイフリッジは飛ばされそうでかなりやばかった。清水峠に到着。やっぱりスキーは早い。

途中、強風で登るのを止めて清水部落へ下るパーティーに出合う。時々視界が開けるが、風は相変わらず強い。ここから蓬峠まではポールが立っているので大丈夫だろう。七ツ小屋山から蓬峠まで台風並みの強烈な風。風速は平均25m、最大40m以上。 シールがぶっ壊れた。時々ガスが切れるが視界50m。しかし、ポールがあるので安心。蓬峠でシールを外して大滑降開始。気持ちいい。2時半、道路に出てスキーを外す。土樽で高崎行き鈍行に乗る。先月と違ってガラスキ。ザマミロ。ゆっくりトリス飲む。

朝日岳の下りを間違えて別な尾根を滑り降りてしまい、大変な思いで登り返したのが強い印象にある。〈しこた〉さんがどこのどういう人か全く覚えていない。

 



三ツ峠登攀訓練(1975.4.18〜20)


【ザイル、アイゼン使用】

4/18 2130立川―2230,2237大月―2310三ツ峠
4/19 530起床―615出発―710,722ダルマ石―825,830八十八大師の下―915四季楽園の下―1040登攀練習開始【一般ルート下部(T)懸垂下降、草溝(S)懸垂下降、地蔵左(T)、亀第1クラック(T)、大根おろし(3.5分)、一般ルート(T)、クーロアール(磯貝T10分、井形S5分】1650終了――消灯1915
くもり時々晴 空いているから感じいい。のんびりムード。大根おろしやってから権兵衛チムニーやるつもりで待ったけど、女の子がいていつまでかかるか分らんので下降。クーロアール磯貝トップで10分。さすが。

4/20 450起床―615登攀練習開始【一般ルート、クーロアール、権兵衛チムニー】740後発組到着、巨人ルートの下で講習会 915〜1200登攀練習【地蔵左、T字クラックの右、天狗の踊り場、大根おろし(3分)】1250撤収―1355,1400ダルマ石―1450,1454三ツ峠―1618立川
快晴無風 富士山見える。冷え込みなし。今日は大分混みそう。一般ルート、クーロアール、権兵衛チムニーと磯貝抜群の調子。後発組到着。講習会するが、大混雑になる。

【新城―大月380円、大月―三ツ峠200円】

 



春合宿/北アルプス/涸沢(1975.4.28〜5.3)


ジャンダルム登攀〜奥穂高岳3190m、北穂高岳3109m〜スキー滑降

【ピッケル、アイゼン、ザイル、山スキー使用】

[本年度基本方針](計画書記載)
昨49年度は3月の事故を踏まえての再出発ということで、基礎訓練に重点を置いた年間計画を組んだ。本年度以降、その成果を土台として会のレベルアップと新人加入促進による底辺拡大を図ってゆきたい。具体的には、一般ルートの縦走形式を主体としつつも若干のバリエーションを加え、岩・沢・氷・スキー等を徐々にではあるが総合的に展開するつもりである。

[今次合宿の目的]
上記方針にのっとり、今回は雪上基礎訓練を最重点に、残雪期バリエーションを加えて2本柱とし、敢えて混雑を覚悟で涸沢を選んだ。昔日の面影はないとはいえ、我が国アルピニズム発祥の地である。岳人として一度は踏むべき舞台であろう。 各自充分に研究の上、体調を整え目標を絞って臨んで欲しい。勤務の都合上、3隊に分れての入山となる為、合宿としてのまとまりを欠くおそれがあるが、各自メンバーシップを発揮し、大いなる成果を挙げて欲しい。春の穂高は気象変化が激しい。慎重かつ果敢な行動を望む。
CL 井形記

[隊構成]
先発(4/28入山)L磯貝、横山
本隊(4/29入山)L井形、白数、岡本、志村
後発(5/1入山)L土谷、植松、多田

4/28 2320新宿(アルプス7号)
寮発21時45分、負荷スキー入れて34.5kg、自重55.5kg。正月以来のキスリング、自信はあるけどやっぱり重い。今回の合宿はバラバラの入山だし、メンバーも最後まで変わってまとまらないみたい。 キーポイントはジャンダルムと北尾根、白出からのスキー滑降。いつものように期待と若干の不安と緊張。天気は余り良くないらしい。雪崩の可能性あり。電車ガラ空き、指定席を取らなくてよかった。

4/29 420,426松本―450,600新島々―930,1005上高地―1045,1055明神手前―1205,1235徳沢園―1330,1340横尾手前―1425,1450横尾岩小屋手前―1525,1535丸木橋との中間点―1625横尾本谷出合(幕営)―2140消灯
晴 無風、気温非常に高い。始発から2台目のバス、楽勝。釜トンネル手前で、交通規制の為2時間以上待たされる。バスに缶詰で消耗。暑くてマイッタ。横尾辺りから曇り、風強くなる。横尾岩小屋辺りで雨になる。横尾本谷出合で幕営。雨強く、ツェルトびしょびしょ。ヤケクソ。

4/30 500起床―735出発―827,840北尾根末端下―940涸沢(BC)―スキー練習―1300BC―1345,1400ザイテングラード下部―1410BC―スキー練習―消灯2100
雨は止んで快晴になりそう。2ピッチでBC到着。快晴微風、気温高く吊尾根から雪崩頻発。早速スキー練習。午後、奥穂を目指してザイテングラードを登る。雪崩が出るので中止。スキーで降る。夕方、北尾根五六のコル下でスキー練習。快晴で全部見えて気持ちいい。会心のシュプール。

5/1 A隊 ジャンダルム北面リッジルート登攀(井形、横山)
B隊 奥穂〜吊尾根〜前穂(磯貝、白数、岡本) (志村テントキーパー)

350起床―510A隊出発―555,605ザイテングラード末端―720,800白出のコル―850,950奥穂ピーク下―1045ロバの耳とジャンダルムのコル―1115リッジルート登攀開始―1420登攀終了―1520下降開始―1610,1620ロバの耳終了―1655,1715奥穂ピーク(B隊と集中)―1755白出のコル―1835 BC
ど快晴 無風、0度。二日酔いがひどい。ザイテングラードの登りはメチャメチャバテた。奥穂ピーク下でB隊と分れる。テレテレでロバの耳到着。ジャンダルム北面リッジルート登攀開始。雪渓を2P/80m下って、井形トップでガレを40mトラバース。4P目、横山トップで草付きのルンゼ35m。傾斜は緩いが浮き石多く若干やばい。所々に氷あり。 曇りになったが、暑くも寒くも無い。他のパーティーはおらず静かで気持ちいい。5P井形トップで階段状30m。6P横山トップ、凹角�控蕁�30m。ホールドなくて苦労する。1ヶ所アブミで抜ける。開始から約3時間で2時過ぎに終了。クタクタ。

高度感はあるし快適だったけど、浮き石が多く、1m四方位のがあったりで緊張。横山はようやる。これが�卦蕕箸六廚┐覆ぁ�とにかく今までで一番しんどかったけど、一番充実していた。もう合宿終わりでもいい。 15時過ぎ懸垂下降開始。16時過ぎロバの耳下降終了。緊張の連続で神経が参りそう。こんなに緊張が続くのは初めて。奥穂でB隊と集中。白出のコルからは半分グリセード、半分尻セード。限界に近い。BC帰還しても食欲もなく水も欲しくない。

今日は疲れた。去年の3月以来だ。昨日、一昨日の疲れ(37kgとスキー3本)昨晩の二日酔いがどっと出た感じ。横山に申し訳ない。しかし、行動13時間半充実していたと思う。

5/2 A隊 前穂北尾根三峰涸沢フェースRCCルート(磯貝、白数、植松、横山)
B隊 雪上訓練、北穂沢〜北穂南稜〜涸沢のコル(井形、多田、土谷、岡本、志村)

400起床―710〜1020 雪上訓練―1110B隊出発―1210,1240北穂沢―1340,1347北穂ピーク直下―1435,1455滝谷ドーム―1605,1625涸沢岳のコル―スキー滑降―1637BC―2030消灯
また快晴 +3度。雪上訓練3時間の後、北穂沢から北穂を目指す。土谷と二人だけスキーをかついでいく。涸沢岳のコルから大滑降。12分でBC着。気象通報には間に合わなかった。夜半の雪が雨になる。2時に起きて天幕にツェルトをかぶせたが効果無し。ビニールのフライを設計しないといかん。

5/3 530起床―1045出発―1220,1240横尾―1430,1440明神よしきや―1525,1640上高地―1810,2051松本―新宿(5/4 420着)
雨 9時の気象通報で全員下山と決定。雨強し。ゴム引きの雨具を買うべし。松本で鉄板焼き〈我味楽〉(がみらく)が安くて美味い。@1900円。

【新宿―松本1980円、松本―新島島240円、新島島―上高地800+200円、上高地―松本マイクロバス@1000円、松本―新宿590円】

[合宿を振り返って](CLとしての所感)
先ず、無事故であったこと全員に感謝する。3隊に分れての入山ということで、当然予想されたことであったが、結果はやはりいつの間にか始まっていつの間にか終わってしまったという何とも締まりのない合宿となった。 CLとしての力不足を痛感している。会としての目的がはっきり打出せる大学や地域の山岳会と異なり、山に対する個人の考え方を束縛出来ない職域山岳会の宿命というべきか。もう一度合宿とは何かということを全員が考えてみる必要があろう。

春、夏、冬の合宿は会の基本方針に沿って運営される最重要の活動であり、特に正月合宿はその年度活動の総決算として、会の総力を挙げて取り組むべきだというのが私の個人的見解である。職域団体であるとはいえ、山好きの集まりである以上、最低の条件ではないかと思う。 そうでなければ山行レベルの向上は望めないし〈安全登山〉にもつながっていかない。一般の街の山岳会との違いは普段の個人山行にも枠をはめるか否かであろう。少なくとも合宿に参加する以上、個人山行の時と同じ心構えで良いはずはない。

今回、CLを任されて非常に迷ったのはこの点である。つまり観光登山的考えで参加している者をどう扱うべきかという問題である。縦走形式の場合には、この問題は表面化しにくいが、定着の場合、荷は軽いし、余裕時間も多い為顕著に現われる。 一方に〈無事故で楽しければそれで良いではないか〉という考え方があり、他方〈会としての合宿の目的に反する行動は許さない〉という考え方がある。いずれを採るべきか、どこまで妥協すべきかで私自身結論を得られないままで指揮を取った為、混乱してしまった。

容易に解決出来ない課題とは思うが、各自今後研究されんことを願う。全員が前者の考え方ならば、それはそれで良いと思う。私としてはリーダーシップとメンバーシップとについて夏合宿までにはある程度考え方をまとめるつもりである。我が会未だ熟さずとの感を深くした次第である。 ともあれ、個々には問題を残したであろうが、今合宿を通じて、北穂東稜〜奥穂縦走・ジャンダルム北面リッジルート登攀・前穂北尾根三峰涸沢フェースRCCルート・北穂沢〜涸沢コルからスキー滑降等、ほぼ、所期のルートをトレース出来たことは評価されてよいと思う。
[個人的感想]
自分としては内容的には充実していたと思うが、とにかく入山日数が少なく、何か物足らない感じであった。やはり滝谷をやりたかった。食事は中々良かったが、食当を決めた方がけじめがついて良いのではないか。雨中、30kg負荷のスキーは体力の限界を超えたようである。
[気象について]
出発前の週間予報では4/28、5/1、5/3に気圧の谷が通過し、早いテンポでくるくる変わり易い天気になる見込であった。結果は小笠原高気圧の停滞により周期が遅れ、29日昼過ぎから夕刻に掛けて寒冷前線通過。 その後、30日〜2日の3日間は東西に伸びる帯状高気圧に覆われ快晴となった。そして1日に来る筈の一番深い谷が3〜4日にずれ込んでかなりまとまった雨になった。気温は全般にかなり高めに推移し(観測最低気温0度)、積雪の多さとあいまって、雪崩の危険度は非常に高かった。

29日には、降雨中に吊尾根直下から大きな表層雪崩が出て、デブリはテント村まで100m程に迫った。翌30日は快晴となった為、奥穂北面からのブロック雪崩が終日続き、午後からはザイテンを表層雪崩の小さいのが流れっ放しの状況であった。 特に5月3日AM200より降り始めた雨は強く、全層雪崩の出易い条件となり、北鎌等で遭難が相次いだ。3日AM600の天気図には九州南岸から華北に掛けて1008mbの低気圧が4個ずらりと並んで、二日位は回復の見込は全く無いと判断された。

この為、下山と決定した訳であるが、この後降り続いた雨により、4日午前中から5日朝に掛けて、上高地〜沢渡間は土砂崩れで不通となった。気象通報の重要さを改めて痛感すると共に、5月1日、2日の両日とも帰幕が遅れて天気図を取れなかった事大いに反省する必要がある。
井形記


[メンバーの所感]
磯貝: 個人としての所感�―室卒兇�余りなかった�△發�少し目的を一本化した方が良かったような気がする
 SLとしての所感�〆廼瓩旅臀匹侶晃�として縦走形式が多かった中でむしろ定着合宿の方が不慣れになってしまって定着合宿の悪い面が出てしまったような気がする��個人の要望を少し尊重し過ぎた様な気がする��今回の定着合宿を良い経験として剣の夏合宿の目的を今から話し合って決定した方が良いと思う。

白数: 縦走形式に比べ、BC形式は入山時を除いて身軽に行動出来、大変快調だった。何と言っても楽な方が楽しいので、多くの日数入山する様な場合はBCを張る方が好きである。さて、自分はSLと医療を担当したが、両方とも心構え準備行動とも不充分で少なからず反省している。 SLたるもの事前に行動予定・装備・気象等々、少しは注意を払っておくべきなのは重々承知しているが、常の通り何もやらなかった。もう少し気合いを入れないといけないと自分でも思っている。

医療に関しては少なくなった薬を診療所で補填してもらった。しかし、一番必要なことは怪我に対する応急処置の方法を調べて置く事だろうと思う。万一事故があった場合、きっとあわてふためくだろう。仮に落着いていたとしても、適正な処置を知らなければいかんともしがたい。(中略) 食糧に関してもう少し切り詰めてコンパクトに出来ないものですか。 今後の山行に希望 時々思いっきりのんびりした山行があればいい。歳のせいでもないが、最近くたびれて来た。

横山: 装備�〆2鵑魯愁法爾凌靴靴ぅ肇薀鵐掘璽弌爾鮖藩僂靴燭�、感度が従来のものよりはるかに良く、各隊の連絡がスムースに行えた。
�∈2鵑録紊�豊富なのでガソリンを4L用意したが、衣類等の乾燥にも用いた為若干の不足を感じる。
��4/29と5/3は雨に降られ大分惨めな思いをしたが、天幕生活をより快適にするには、雨に対する対策を考慮しなくてはならない。今回はグランドシートあるいはツェルトをフライの代りに使用したが、ビニールシートがあれば充分用が足りると思われる。
�そ佞呂匹Δ靴討眷┐貶�が多く、天幕内のスペース等考えると乾燥が制限されたり、落ち易い等の問題がある。洗濯バサミがあれば解決出来ると思われる。(後略)
個人反省 涸沢に入るまで予想外の時間を費やしトレーニング不足を感じる。2日目以降は荷も軽かったせいか体調的にはまあまあだった。4日間だけの短い日数だったが、一応北穂、涸沢岳、奥穂、ジャン、前穂の各ピークを踏み、満足している。 また、グレード的には低いが2本の登攀を無事に終えて、これまた満足している。全日程を通じて個人的にはかなり充実した合宿だったと思う。

志村:食糧 今回は3隊に分れての入山の為食糧の統制も難しく、又テント内での整理が悪く、不便なことが多かった。整理用のビニール袋等を用意し使い易いようにしたいものである。雨の為予定より早く下山したので、多少の残りもあったが量としては妥当でしょう。 物価上昇の折り、おいしくかつ安く上げる為に献立には苦労した。山では制限がある為、いつも同じような献立になってしまうので、これからは各自のアイデア料理法も取り入れて楽しい食事にしたいものです。皆さんのご協力をお願いします。

多田: 初めての北ア、初めての雪、初めての30kg、テント生活・・・全て初めてばかり。多少はまごつき苦しみながらも、一応何とかこなすことが出来ました。色彩の貧弱な為か、目で見た美しさが無かったのは残念ですけど、あこがれの涸沢からあこがれの雪を登り、憧れの3000mを踏めて幸せでした。

印象に残っているのは土谷と二人で涸沢コルから45度の斜面をスキー滑降したことだ。3000m近い高度で滑ったのはこれが最初で最後。ザラメ状の雪だったが、滑ると同時に表面の雪がザーッと流れて雪と一緒に降りた感じだった。 合宿のCLはこの時が最初だったこともあって、計画書にしても終了後の所感にしても随分能書きが多い。26歳だったが、体育会系で肩肘を張って偉そうに書いている。何故こんなに面倒くさく考えたのだろう。白数が云うように、もっと気楽にやれば良かったのにと思うが。 最終日は、土砂降りの中での下山となり、キスリングをかついでの悪雪スキーは大変だった。

 



個人山行/会津駒ヶ岳〜大杉岳スキー縦走(1975.5.16〜18)


会津駒ヶ岳2132m〜大杉岳1921m〜御池スキー縦走

【山スキー使用】

5/16 2349上野(ばんだい5号)
5/17 455,533会津若松―730,752会津田島―1010,1115桧枝岐―1205,12181300m点―1322,13321800m点―1455,1640駒ノ小屋―1755,1805大津岐峠―1900 巡視小屋下(幕営)―2010消灯
桧枝岐に着くと雨は止んでいた。ほとんど葉桜だけどまだ花がある。バスも電車も空いていたけど寮を出てから12時間揺られ続けてしんどいわ。1800m点でまた雨が降り出す。ガスって風も出て来た。視界50〜100m。雪が重くて全然滑らず。小屋直下のやせ尾根は雪なし。風はきついが雨は止みそう。

5/18 410起床―545出発―645,655大杉岳―800,820御池ロッジ―945,1000七入―1115,1225桧枝岐―1450,1555会津田島―1718,1721会津若松―2200上野
雪が少ないのにアイスバーンでマイッタマイッタ。ブッシュだらけで全然面白くない。燧は止める。桧枝岐のそばはうまかった。往復実に23時間。時間と金と体力の無駄遣いの感深し。全く消耗だった。

【上野―会津田島 片道1690円+急行券400円、会津田島―桧枝岐900+180円】

 



個人山行/守門岳(1975.5.30〜6.1)


5/30 2255上野
2213発の長岡行きは大混雑なので高崎止りに乗る。

5/31 040,048高崎―359,535小出―630,645大白川―715,735部落外れ―825,835大原の上―900登山口―935,955尾根上―1055,1110 1300m点―1140,1210稜線上―1240,1510守門岳―1545分岐点―1620,1633二分への尾根―1705滝の下(幕営)―2100消灯
雨が降りそうな曇り 部落外れで本降りになったので雨宿り。登山口辺りで雨は止んだ。稜線でショートスパッツ付ける。守門岳ピークに着いて昼飯にしたら、また雨が降り出す。ガスって何も見えず。気温が非常に高く牛肉が腐りかけた。

6/1 545起床―710出発―735,742護人清水―855,910二分―1000,1110高倉―1150,1135上条―1310,1400小出―1650,1727 高崎―上野
晴れたり曇ったり 静かで良かった。

【上野―小出1380円、小出―大白川150円、上条―小出100円、小出―高崎770円】

 



月例山行/苗場山(1975.6.20〜22)


6/20 2255上野
6/21 048高崎―330,617越後湯沢―700,720元橋―810,817赤湯林道―915,1500樺沢出合―1600赤湯(幕営)― 2030消灯
予想に反して晴。樺沢出合でイワナ釣り、土谷だけ3匹。あと5人はゼロ。たき火で焼いて少しずつ分けて食う。夜雨。

6/22 640起床―1045出発―1125,1130樺沢出合―1220赤湯林道―1257,1409元橋―1450,1635越後湯沢―上野
小雨 赤湯で釣り。やっぱり釣れず

 



個人山行/谷川岳/堅炭岩K�契橘綿鼻�1975.7.4〜6)


【ザイル使用】

7/4 2213上野
7/5 250,635土合―840,900堅炭沢出合―1020K�啓萇佞�―1100登攀開始―1240終了―1345,1420芝倉沢―1440幕営地―1900消灯
土合で仮眠。晴無風、強烈に暑い。K�契橘綿稗械个能�了。芝倉沢で雪渓に下りる。22時頃より雨強く降る

7/6 530起床―715出発―850,905土合―1240上野
小雨止まず撤収

[上野―土合 870円]

 



月例山行/北アルプス/北鎌尾根縦走(1975.7.17〜20)


燕岳〜赤岩岳2768m〜北鎌尾根〜上高地

【ピッケル使用】

7/17 2230新宿(アルプス6号)
負荷16.5kg。意外と重くなってしまった。土谷に借りたショイナードのザックは背負い易いが、若干重い。土谷からウィスキー、君島さんからメロン、岡本・志村さんからケーキ差入れありがとう。梅雨明けは丁度昨日で予定通り。 体調は悪くもないが良くもない。待望の北鎌である。暑さとの闘いだろう。電車は少し混んでいた。一寸寝不足で気分悪い。

7/18 350,415松本―435,500有明―610,640中房温泉―730,740第2ベンチ―830,845合戦小屋下―1000,1040燕山荘―1150,1225大天井手前―1320,1400大天井ヒュッテ―1430,1437新道中間点―1510,1525赤岩手前のピーク―1555,1605西岳小屋―1650水俣乗越―1715天上沢―1810本流出合(幕営)
予想通りど快晴。強烈な暑さで燕山荘辺りでバテバテ。大天井ヒュッテでは死にそうにしんどい。頭がぼーっとしてフラフラ。新道中間点で北鎌ばっちり見え、写真撮る。北鎌沢出合にツェルト一張り。積雲は出たが依然としてカンカン照り。 少し風があるので助かる。休みすぎて動く気がしない。頭に雪を乗せて歩く。水も滴るいい男。奥天上沢は雪多い。涸沢もすごい雪。水俣乗越から天上沢への下りで若干グリセード。磯貝は指に怪我、横山は足がつった。全員グロッキー。幕営地でツェルトを張っている単独の人に聞くと湯俣から入れたそうだ。 「えー、そんなー」 「湯俣から入れないというからわざわざ燕〜大天井を回って来たのに」 「疲れ損だー」

7/19 430起床―615出発―630北鎌沢出合―655,710北鎌沢右俣1本目―750,8102本目―850,920北鎌コル―955,1005小ピーク―1020,1055 5本目―1130,1220天狗の腰掛の先―1300,1305独標―1320,1355独標先のピーク―1435,14409本目―1505,1520 10本目―1610,1625 11本目―1650,1710北鎌平手前のコル―1720北鎌平(幕営)―2000消灯

ど快晴風無し、絶好。昨日に続いて炎熱地獄。野菜ジュースが冷たくてうまい。北鎌コルには天幕スペースあり。横山は左足が痙攣して調子が悪い。5本目で遂にダウン。肉離れらしい。荷を軽くする。天狗の腰掛から独標に掛けても何ヶ所かテント場はある。 独標がものすごく大きく見える。独標を過ぎ、北鎌平までの尾根は浮き石が多く非常にやばい。落石でトラバースルートが壊されたようだ。北鎌平手前のコルでも幕営可能。やっとの思いで北鎌平にたどり着く。 尾根筋が荒れていて予想以上にヤバかった。ガレのトラバースがすごく多くて消耗。マケソー。冬はどうなるのかな。強烈にキツそう。水は3リッターで明日の分まで充分。

7/20 340起床―455出発―530,555槍ヶ岳―610槍ヶ岳山荘―640槍沢雪渓―700,735雪渓末端―840,845一の俣手前の沢出合―935,945横尾―1035,1050徳沢園―1140,1145明神の先―1220,1250上高地―1400新島島―松本―新宿

また快晴。低い雲があって御来光は迫力無し。すぐに大槍のピークに到着。これで全部終わった。3日間しんどかった。昨晩から頭痛。昨日午後の絹雲が今朝は高積雲。この梅雨明け晴天も今日までか。槍沢雪渓で一寸だけグリセード。雪渓末端で飲んだ水の旨いこと。 横尾からは尾根越しに屏風岩が見える。

「そのうち行くからな」 木陰の道は涼しくていい。昨日までとはえらい違い。眠くなって来る。上高地は意外に空いていてバスもタクシーもすぐ乗れる。5人になるよう二人連れを探したけどいないので、バスにする。(上高地―新島島 1050円+100円、タクシーは5800円) 3日間で45kmは歩いたろう。もちろん距離は問題じゃなくて、一番短い昨日が一番大変だったのは当然。炎天下の北鎌は強烈な印象。うちの会ではベストメンバーのはずだが、全員食欲無し。飯を炊かず、おかずだけ食べたなんて初めて。

改めて松濤明の偉大さを痛感する。来春もう一度やってみたい。それからでないと冬はとてもやる気にはなれない。若干自信喪失。それにしてもものすごくトレーニングにはなったと思う。北鎌沢出合からずっと後になり、先になりして一緒だった単独行のおじさんは岩は下手だったけどタフそのもの。脱帽。

台風で道が壊れたか工事の関係か忘れたが、事前に湯俣が通れないという情報があり、大迂回ルートを取ったので時間も掛かり疲れも倍増したと思う。よくこんなルートを選んでしかも最後まで抜けきったものだと感心する。 北鎌尾根は取付いたらエスケープルートは全くなく、槍へ抜けるしかない。歩けなくなったら命に関わる。しかもそのゴール地点は3000mのピークでそこからの下山もかなりのアルバイトである。体力技術とも自信のあったベストメンバーだから立てられたプランだと思う。

1日目の中房温泉〜燕〜大天井〜赤岩岳〜水俣乗越のコースタイムは11時間。休憩・昼食を入れると14時間のコースで、今だったらとても1日では無理で、せいぜい頑張って大天井位だろう。これをフラフラにバテながらも10時間で踏破。さらに標高2500mの水俣乗越から急な天上沢を700m下って河原を北鎌沢出合近くまで歩いて行動時間は11時間半。 2日目はもちろんコースタイムなどない沢登りと岩登りの連続で行動13時間。3日目は一般ルートの槍ヶ岳〜槍沢〜横尾〜徳沢園〜上高地コースタイム8時間15分、休憩を入れて10時間の所を、飯も食えない状態なのに6時間半で下っている。皆タフだった。

後で経験者に聞いたら 「あそこは夏に行く所じゃないよ。残雪期に行けば楽だよ」 と笑われたのを覚えている。その後、春も冬も行く機会を作れなかった。今では体力的にも技術的にもとても無理だろう。記録を見ていると一寸寂しい気がする。

 



夏山合宿/剣岳東面(1975.7.31〜8.6)


別山乗越〜剣沢、源次郎尾根〜剣岳、八ツ峰六峰、チンネ、剣岳本峰北壁等登攀、剣沢〜内蔵助谷〜黒四ダム

【ピッケル、ザイル、アブミ使用】

[合宿の方針および目的]
本年度の基本方針を前提とし、数多くの登山の要素を体験する事を観点に置き、登攀技術のレベルアップを図りたい。 今後、会の方針そのものが岩登りを対象として行くということではなく、あくまで広範囲な登山を探求するという意味であると共に、個人においても、会においてもこれからの登山活動を進めていく上での良い参考となるようにして欲しい。女子隊においては今回の縦走登山が会として統一した合宿活動である事を念頭に置き、考え方の上でも孤立のない行動を希望する。

また、事故防止を前提として新人育成を図り、新人隊リーダーだけでなく全員がこの任をあらゆる面で推進し、新人は会員との交流を深める事を念頭に置き、全員が登山の正しい普及発展を今一度認識し、事故防止に万全を期して欲しい。パーティーを分ける事によるチームワークのギャップをキャンプ生活の中で埋めるよう努力することをお願いします。
  
CL 磯貝記

[隊構成]
登攀隊:L井形、植松、石黒、横山(八ツ峰、剣本峰、チンネの各ルート登攀)
新人隊:L佐藤、多田、諏訪、伊藤、竹内(剣岳集中、剣沢雪上訓練・登山技術講習等)
女子隊:CL岡本、SL志村、君島、原(剣岳集中後〜立山〜五色ヶ原〜薬師岳縦走)

7/31 1952上野
8/1 400,455富山―550,615立山―622,655美女平―800,905室堂―950,1005雷鳥平―1100,1125雷鳥沢―1225,1250別山乗越―1305別山平―1320BC―1930消灯
快晴。負荷26kg。上野から室堂まで交通費合計5020円、高いなー。

8/2 剣岳集中(登攀隊:井形、横山、植松、石黒―源次郎尾根
新人隊:佐藤、伊藤、諏訪―平蔵谷
女子隊:磯貝、多田、竹内、岡本、志村、君島、原―一般ルート)
410起床―535出発―605,625源次郎尾根取付点―705,725支稜間ルンゼ―815,840�喫�の頭―900�曲�の頭―1020,1125剣岳(集中成功)―1150,1200平蔵コル―1220,1225平蔵雪渓出合―1250,1310剣沢雪渓途中―1320,1330雪渓末端―1340BC―2040消灯
また、ど快晴。谷風あり。夜中、結構寒かった。雷鳥が鳴いている。源次郎�曲�の頭では懸垂下降待ち20分。本峰には快調なピッチで楽に着いた。平蔵コルからの平蔵雪渓グリセードは快適、最高。所要タイム―井形20分、横山25分、植松27分、伊藤・石黒33分、他は40〜70分。

8/3 女子隊:縦走出発
新人隊:雪上訓練(伊藤下山)
登攀隊:八ツ峰六峰Cフェース剣稜会ルート�卦蕁憤羞繊�石黒)
八ツ峰六峰CフェースRCCルート�卦蕁憤覲�・伊藤、横山・植松)
チンネ下部左フェース魚津高ルート〜上部gチムニーc・dクラック�卦蕁棔憤羞繊Σ�山)

210起床―345出発―415,425長次郎沢出合―535,550熊の岩下―620,650六峰Cフェース基部―剣稜会ルート―945終了―1030,1100八ツ峰の頭―1135,1310三ノ窓(ツェルト設営)―1320チンネ中央チムニー取付点―1355左フェース取付点―1455左フェース終了―1520中央バンド―1530gチムニー取付点―1610,1650チンネの頭―1710三ノ窓―2000消灯

また快晴。月がきれい。今日は女子隊が縦走開始だ。成功を祈る。4時前ベースキャンプを出発。剣沢を下って平蔵沢出合を越え、長次郎沢出合から左折して長次郎雪渓を登る。5時半熊の岩下に達し、右上して、6時過ぎ六峰Cフェース基部に到着。 ここから磯貝・伊藤組と横山・植松組は右のRCCルート、井形・石黒組はフェース左端の剣稜会ルートを採る。快適なフェースとリッジ6Pを3時間弱で終了。八ツ峰の頭を経て三ノ窓へ。ツェルトを設営して昼食。午後は横山と組んでチンネ中央チムニーへ向かう。

しかし混んでいるので左フェース魚津高ルートへ回る。1Pは横山トップで垂直逆層リッジ20m、2Pは井形トップで高度感出る微妙なトラバース8mからガレたリッジ20m,3Pは横山トップで斜上クラック〜バンド〜浮石多い階段状40m。1時間で終了、中央バンドに達する。 続いてgチムニー35mは井形トップ、c・dクラック30mは横山トップ。すごく高度感出て爽快。登攀タイム40分。チンネの頭で大休止。5時過ぎ三ノ窓のツェルトへ帰還。

今日はようやった。さすがチンネ、貫禄十分。浮き石少しあるけど、フリクションは効くし、岩は堅いし抜群。伊藤がトランシーバー、食糧等持ったまま帰ったので交信出来ず。腹は減るし、アイツめ。

8/4 登攀隊:チンネ左稜線�元蕁棔憤羞繊Σ�山)
チンネ中央チムニー〜aバンドbクラックルート�卦蕁棔弊亶�・植松)
420起床―545出発―550,600チンネ左稜線取付点―1020左稜線終了―1040チンネの頭出発―1055,1145三ノ窓―1230,1250三ノ窓谷出合―1340真砂沢出合―1410,1435長次郎沢出合―1515,1525武蔵谷出合―1550 BC―1940消灯
またまた快晴。すごく月がきれい。空もきれい。風は大したことなく寒くない。狭いツェルトに4人はきつい。6時前に出発したが、横山がザイルを忘れて取りに戻る。いよいよ左稜線である。早起きをしたので誰も取付いていない。

6時丁度にスタート。1Pは斜上ガリー〜フェース20m、2P垂直のフェース25m、3Pはホールドが難しい緩傾斜のフェース、4P階段状30m垂直ピナクル10m、5Pはハイマツリッジ60mをコンテで、6Pは一寸浮いているがフリクションが利くリッジ40m、7Pはナイフリッジ35m。 8時ハイマツテラスで一本取る。ここまで2時間。まあまあのペースか。8Pナイフリッジ25m、9Pは傾斜の落ちたナイフリッジ30m。8時半、中央バンドにて1本立てる。10pはかぶり気味のカンテ30m、アブミを使って乗越す。

11P急なナイフリッジ40m、12Pもナイフリッジ30m、13Pは快適な馬乗りナイフリッジ30m。足元は左右とも数百m下までスパッと切れ落ちて豪快。最後の14Pも馬乗りナイフリッジ30m。4時間20分で左稜線14ピッチ470mの登攀が終わった。 三ノ窓へ戻って撤収し、三ノ窓雪渓を下る。二股から剣沢を遡り、真砂沢出合、長次郎沢出合、武蔵谷出合を経てBCに帰還したのは16時前だった。

8/5 登攀隊:八ツ峰六峰Aフェース中大ルート �元蕁棔憤羞繊Π覲�)
剣岳本峰北壁BバットレスL2 �卦蕁憤羞繊Π覲�)

310起床―605出発―655,700長次郎雪渓�記曲�間ルンゼ出合―755六峰Aフェース基部―850中大ルート取付―950,1010Aフェースの頭―1030五六のコル―1055熊の岩の下―1145 BバットレスL2基部―1230取付―1430,1500剣岳ピーク―1520,1528平蔵コル―1548,1550平蔵沢出合―1620,1640武蔵谷出合の上―1700BC―1930消灯

植松、多田、石黒、竹内下山。今日は磯貝と組んで八ツ峰六峰Aフェースと剣岳本峰北壁を目指す。長次郎雪渓を登り、�記曲�間ルンゼ出合で1本立てる。8時前、Aフェース基部に達し、中大ルートに取付く。 1P/クラック40m、2P/ハイマツリッジ30m、途中で左へ行くべきを右に向かったので下降路に出てしまった。1時間で終了。 10時前、Aフェースの頭に到着。八ツ峰五六のコルからのグリセードは傾斜がきつく、スピード調整出来なくてヤバい。熊の岩の下を経て長次郎雪渓左股を遡り、BバットレスL2基部へ。雪渓からの降り口が判りにくかった。

L2の1Pはフェース〜リッジ20m、2Pはホールドが細かくて若干やばいフェース20m、3Pリッジ30m、4P階段状〜凹角〜リッジ40m、5Pリッジ35mで終了。後は緩いルンゼや階段状をコンテで100m程たどると剣のピークに着いた。 3日前と違ってすごく人が少ない。皆帰ったみたい。オレも早く帰りたい。平蔵コルからの2回目のグリセードは3日前と同タイム。BC帰幕直後に雷雨降り出す。間一髪。

8/6 340起床―635撤収出発―720,740真砂沢出合―830,855ハシゴ谷乗越への尾根―910ハシゴ谷乗越―955,1015内蔵助平入口―1110内蔵助谷―1130黒部丸山東壁の下―1150出合―1310,1315黒四ダムトンネル直下―1325,1433黒部ダム地下駅―1450,1513扇沢―1540,1620大町―立川

夜中ずっと風雨強し。雨は止んだが風は止まない。時々雨。ガス、視界200〜300m。黒部地下駅では1時間待たされた。

[上野―富山 2800円、富山―立山―美女平―室堂 1740円+80円+400円、黒部ダム地下駅―扇沢 600円+100円、扇沢―大町 400円+100円、大町―立川1680円]

金沢さん念願の剣沢の晴舞台に総勢14人とくに女性が5人も参加して、雪上訓練・豪快な岩登り・剣岳集中・女子隊縦走などバラエティに富んだ大成功の合宿だった。ニコン山の会が一番輝いていた時だろう。また、会として岩登りが一番充実していた時期でもある。ザイル扱いできるメンバーが10人近く揃っていた。 憧れの剣岳チンネ、その代表的なルートである左稜線の快適な登攀は忘れられない。特に最上部のナイフリッジでは左右とも300m位切れ落ちている鋭い岩稜に、文字通り馬乗りになって抜群の高度感を満喫した。岩がしっかりしているので全く恐怖感はなかった。

我が乏しい岩登り経験の中で、この年秋の北岳バットレス中央稜と並んでハイライトである。登攀中はカメラを出す時間もないので、写真がないのが残念だが、この記録を見ていると若き日の記憶が蘇って来る。 ツェルトで1泊した三の窓では狭いコルに沢山のクライマーがテントを張っており、そこら中、うんちだらけなのには閉口した。今はどうなっているのだろう? 平蔵谷のグリセードも快適だった。これだけ長いのはその後二度となかった。いつかまた、どこかのコルから、グリで飛ばしてみたい。

 



個人山行/谷川岳/堅炭岩K�競螢奪検▽船襯鵐次�1975.9.12〜15)


   【ザイル、アブミ使用】

9/12 2255上野
9/13 250,325土合―350,355指導センター―440,450―一の倉沢出合―540,1100芝倉沢出合(幕営、仮眠)―1150,1220堅炭沢左股―1300αルンゼ取付―【αルンゼ:1P/20m、2P/かぶり気味で少々やばい20m、3P/40m】登攀タイム2時間―1500終了―1545幕営地―2000消灯
晴すごく暑い

9/14 440起床 くもり―640出発―730,810左股―855K�競螢奪玄萇奸宗擅豊競螢奪検В隠弌殖械毅蹇■横弌殖苅娃蹇■械弌殖械毅蹇枦俘汽織ぅ爍鎧�間―1145終了―1320K�兇瞭�―1405,1430芝倉沢―1445幕営地―2030消灯
後ろの壁でアブミの練習、夕方から時々雨

9/15 550起床 くもり―935出発―1110土合―上野

 



個人山行/北岳バットレス第1尾根、中央稜(1975.10.9〜12)


メンバー:磯貝、井形
【ザイル使用】

10/9 2130立川―2326甲府
甲府行きは予想通り混んでいる。久し振りの山行である。バス不通の為、6月、8月と2度流れて3度目の正直。今度こそバットレスに行けそうである。二人だから荷は多く、20kgになった。

10/10 400甲府―550,630広河原―735,7501本目―840,955二股(幕営地)―1035,1045バットレス沢出合―1105,1110a,bガリー出合―1130,1200第一尾根支稜コル―1230展望台―1250第一尾根取付点―1407第一尾根開始―1710終了―1730北岳ピーク―1905幕営地―2110消灯
快晴、秋はやっぱり寒い。0度位?久し振りの冷気。 「山ー」 という感じ。 すごい行列。八本歯のコルまでジュズつなぎで、まるで尾瀬みたい。アプローチはバットレス沢から入ってガリーを詰める。第一尾根クラシックルート(�卦蕁棔砲麓萇佞�ら大混雑で10人以上順番待ち。1時間以上待たされて2時過ぎにスタート。

1P/ガリー右の階段状フェース35m、2P/ガリー右の階段状リッジ15m、3P/ハイマツリッジ25m、4P/ハイマツリッジ15m、5P/リッジからトラバース35m、6P/トラバース10m、3時半に大テラス到着。また渋滞で40分待たされる。テラスからは、前回冬合宿のコースである早川尾根から甲斐駒、そして八ツ、富士山など全部見える。

7P/もろいナイフリッジ20m、8P/かぶり気味リッジ〜緩いリッジ35m、9P/傾斜落ちたハイマツリッジ40m、10P/コンテ40m。登攀タイム3時間。アプローチの方が落石させないよう気を遣った位で全く緊張感なし。核心部も全然どうってことなかった。ピークからの下山は真っ暗な中、ラッテが死んで苦労する。12時間半の行動でくたびれた。

10/11 320起床―505出発―537,545バットレス沢出合―615下部岩壁基部―640,655大テラス(第一尾根ノーマルルート取付点)―735中央稜取付点―805中央稜開始―1035終了―1050,1200北岳ピーク―1245,1330ビーナス平―1355幕営地―2000消灯
冷え込みがきつくて目が覚めた。快晴。身体が寒さに慣れてないせいかシュラフカバーだけでは寝てられない。 出発の頃にはくもり。第四尾根はすごいラッシュアワーだが、中央稜は空いていた。ノーマルルートの1P目は、このルートのキーポイントであるかぶり気味の微妙なトラバースだが、意外と簡単に抜けた。中々快調だ。2P/リンネ30m。

3Pのバンドトラバース10mで第2ハング下に達する。中央稜ダイレクトルートとの合流点だ。4P/第2ハング中央突破〜トラバース。ここは小さなオーバーハングだが、アブミを使わず軽く乗越す。5P/若干ヤバい凹角8m〜トラバース10m〜リッジ20m、6P/バンドから快適なリッジ25mで中央バンドに到達。

7P/リッジ25m、8P/ナイフリッジ〜ハイマツリッジ35mで快適に終了。登攀タイム2時間30分。ピークで大休止の後、下山。途中のビーナス平は展望良く、すごくロマンチックな所。今年のロックはこれで終了。何と言ってもチンネ左稜線そしてバットレス中央稜は抜群であった。 17時より小雨、19時30分になって降りて来るパーティーがいた。

10/12 430起床―625出発―715広河原小屋―815,850ロッジ―1030,1125甲府―1315,1325高尾―立川―武蔵新城
朝から雨、バットレスには雪が降っている。

[広河原〜甲府1500円、甲府〜武蔵新城670円]

中央稜は身体が外に投げ出されるかぶり気味の難しいトラバースから始まるが、トップで軽く突破。垂直に近いが、岩が硬く快適で、調子良く楽しくスイスイ登れた。北岳ピークへ直接突き上げる日本で一番高所の豪快なクライミングルートであり、700m位下にいる登山者が豆粒のように見えた。 チンネ左稜線と並んで岩登りの醍醐味を味わわせてくれた最高に印象的なクライムであり、27年経つ今でもルートが目に浮かんで来る。 ところで〈久し振りの山行〉と云っているが、9月中旬の堅炭岩以来1ヶ月も経っていない。3週間あいただけで〈久し振り〉と感じる位しょっちゅう山に行っていたということだ。

 



偵察山行/聖岳東尾根〜茶臼岳縦走(1975.10.31〜11.4)


畑薙〜聖岳3013m東尾根〜上河内岳2803m〜茶臼岳〜畑薙

メンバー:CL井形、SL磯貝・佐藤、横山、土谷、多田、伊藤、森本、志村、村田

【アイゼン使用】

[目的と基本方針]
昨年の早川尾根に続き本年度も南アで正月を迎える事となったが、南部は当会にとって未開拓の部分が多く、また他山域のように正月ラッシュも無いため興味深い。聖東尾根はある程度のルートファインディングも要求され、本年度基本方針たる全体のレベルアップと広範な登山の追求という点からも有意義である。充分に偵察の目的を果たして欲しい。 なお、身体が寒さに慣れていない時期でもあり、防寒対策を考慮の上、耐寒訓練にも心掛けて欲しい。5万図〈赤石岳〉による事前研究も怠りなく。
            
CL 井形記

10/31 2328東京
寮発2050、雨。大垣行き鈍行は予想外に大混雑ですごい行列。

11/1 228静岡―310,733新静岡バスターミナル―1055,1140畑薙第1ダム―1235,1245大吊り橋の先―1340,1355中の宿―1443,14553本目―1530,1545聖登山口―1615出会所(幕営)―1915消灯
バスの中では曇っていたがダムに着いたらバッチリ快晴。3時間半のバス道中はしんどい。紅葉、黄葉の中、畑薙からの長い林道をテレテレ歩く。

11/2 330起床―530出発―625,640樹林帯入口―725,740 2100m点―835,8502300m点―935,952 2400m点―1040,1100 2500m点―1153,1212白蓬の頭―1303,1315稜線―1408,1430ハイマツ稜線―1525,1540奥聖岳―1600前聖岳―1630幕営地(奥聖と前聖のコル)―1910消灯
快晴、0度位。樹林帯はアザミが多い。倒木も多く、しんどい登りだ。何でこんなに倒れているんやろ。バテバテ。2300m点、2500m点とも幕営可。白蓬の頭も幕営可能。東聖のハイマツ稜線には5cmの積雪。風が冷たい。

11/3 350起床―645出発―700前聖岳―742,805小聖岳の下―830聖平―855,902南岳の登り―958,1015南岳―1045,1105上河内岳―1200,1235茶臼岳肩の下―1320,1330横窪の下り―1358,1415横窪小屋―1507ウソッコ小屋(幕営)―1830消灯
快晴、マイナス6度。富士山の右から御来光。前聖ピークでアイゼン外す。ピークから南西稜を下る。小聖岳の下はいい幕営地だ。南岳NWの風5m。雲一つ無い快晴。気持ちいい。上河内岳ピークからルートは真西の稜線。 ハイマツ稜線を南西へ。お花畑からハイマツトラバース。終了の赤旗から南へ折れる。ガスると若干ヤバイ広い稜線。茶臼岳肩の下からウソッコ小屋まで800m一気の下り。道は中々いい。

11/4 430起床―615出発―720,745大吊り橋―840,1030畑薙第1ダム―1415静岡
また快晴。畑薙第1ダムからの正月のバスは1030の1本のみ。

 



月例山行/木曽駒ヶ岳〜空木岳縦走(1975.11.21〜24)


千畳敷〜木曽駒ヶ岳2956m〜宝剣岳2983m〜濁沢大峰2724m〜桧尾岳2728m〜熊沢岳2772m〜空木岳2864m〜池山尾根

メンバー:CL横山、SL土谷、白数、森本、伊藤、村田、志村、岡本、磯貝、井形

【アイゼン使用】

11/21 2330新宿(アルプス53号)
巨大台風20号が若干気になる。意外と雪が多そうである。電車はガラ空き。今回から急行券UP。

11/22 412,432辰野―510,810駒ヶ根―855,912しらび平―920,950千畳敷―1035,1100宝剣山荘―1130,1145木曽駒ヶ岳(ピストン)―1203,1217宝剣山荘―1320,1345極楽平―1410,1420アイゼン外す―1500,1515濁沢大峰―1625桧尾岳(幕営)―1715消灯
くもり、+4度。雪ほとんどなし、千畳敷で2cm、宝剣山荘で5cm。風はそんなにきつくない。快晴になり、北・南アルプス、八ヶ岳、御岳全部良く見える。夜、すごく銀河がきれい。

11/23 410起床―625出発―740,755熊沢岳―920,955木曽殿乗越―1120,1140空木岳―1225,1245空木平―1347,1402池山尾根―1500,1515マセナギの上―1558池山小屋(幕営)―2015消灯
くもり、マイナス3度、南西の風15m。木曽殿乗越でマイナス2度。空木岳マイナス4度。池山尾根のリッジ伝いの下りは疲れた。

11/24 500起床―732出発―835,905鉱泉前―920,1039駒ヶ根―1145,1150辰野―甲府―立川
くもりのち快晴、マイナス3度。東の空には南ア全山がスカイラインをなして連なり、青空に映える。うららかな木曽路の小春日和。

[新宿―駒ヶ根1280+500円、駒ヶ根―しらび平 バス480+240円、しらび平―千畳敷 ロープウェー680+150円、鉱泉前―駒ヶ根 バス200+100円、駒ヶ根―立川1080円]

中央アルプスはこの時だけだが、この山行は印象が薄い。ロープウェイに乗ったことをかすかに覚えているだけで、山の中は記憶がない。

 
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