初夏の富浦/原岡海岸

日  時:2003年4月13日(日)
天  気:薄曇、気温異常に高く風弱し。
行  程:855原岡海岸−935,1145南無谷岬―1225,1600原岡海岸―1630道の駅とみうら―保田
漕行距離:約6km
漕行時間:約1.5時間

何度も来ている富浦海岸だが春は初めてである。昨夜来の雨は上がって日が差して来たが、もやがかかって富士山はおろか対岸の三浦半島も全く見えない。朝凪で風はそよとも吹かず、海は静まり返って鏡のよう。気温はグングン上がってすっかり初夏の陽気である。時折、犬の散歩をさせる人が浜を歩いて行く。テントを張ってカヌーの準備をするだけで汗びっしょりだ。

食事を終えて9時前出発。海に出ると少し風が当たって爽やかだ。浜からすぐ近くの亀岩に一群の黒い海鵜が並んでいる。写真を撮ろうと近付いたら警戒して飛び去ってしまった。今日は左の大房岬ではなく右の法華岬を越えて南無谷岬の方へ向かう。二人乗りのスターンズは幅が広くてスピードが出ないのだが、2本のパドルのリズムが揃うとグイグイ進むのが判る。思ったより釣り舟は少ない。はるか彼方の浦賀水道を行く大型の貨物船も大房岬の裏側に姿を現わした洲崎方面も霞んでしまっている。

空は明るく薄曇でカンカン照りではないのが助かる。海草が海面近くを大量に漂っておりパドルが引っ掛かって漕ぎにくい。いつも飛んでいる飛魚の姿は見えない。ようやく南無谷岬先端の小さな砂浜に上陸する。岩の上にシートを広げてくつろぐ。海の水で冷やした日本酒を少し飲むと、うとうとしてしまった。気温は26度まで上がり、日陰も無いのでTシャツでも暑い。

空気を補充して再び漕ぎ出す。直射日光に曝されたせいか疲れてしまった。のんびり漕いで12時半に原岡海岸に帰着。カヌーをトイレの水道で洗って、ラーメンで昼食を済ませ、テントで昼寝しようとしたが暑くて寝ていられない。カヌーが乾くのを待って早目に撤収する。

所でこの浜は道路との境にネットが張ってあり、砂が削られて道路と段差が出来ている。以前は車で浜に入れたのだが。ゴミを捨てる人が多いので幕営禁止になったそうである。名物のびわソフトクリームを目当てに《道の駅とみうら》に寄ってから山沿いの道を抜けて保田へ向かう。