森林インストラクター受験記



● 資格試験の概要

一次試験は毎年9月に行われ、合格率は20%程度と難関で森の司法試験とも云われる。「森林」「林業」「野外活動」「安全・教育」の4科目あり、科目毎の合否判定なので3年以内に4科目合格すればよい。合格ラインは各科目60点。一次試験に合格すると11月に実技と面接の二次試験がある。


● 一次試験の様子

2010年9月5日(日)渋谷の青山学院大学で行われた試験は時間に追われ、一瞬も気が抜けないものだった。各科目とも9〜11問のうち「300字以内で述べよ」という記述式問題が5問くらいあり、考える間もなく覚えていることを書き並べ、1問7分くらいで300字埋めていく。1科目60分または80分の制限時間一杯ひたすら書き続け、4科目目の途中で指が痙攣してあせったが、何とか最後まで辿り着いた。

全問一通り答えを書いたので、半分くらいは出来たような気がしたが、合格ラインに届いたかどうかは自信なし。2〜3科目は合格して欲しいと思いながら、結果発表の10月末まで落ち着かない日々だったが、幸い全科目合格通知が来てほっとした。試験問題の概要はこちら


● 二次試験の様子

2010年11月14日(日)文京区の全林野会館で二次試験が実施された。二次試験は講習(自然体験活動の理念、森林インストラクターの責務と役割)のあと、面接と実技(枝葉など提示素材から一つを選んで解説演技をする)があるが、森林インストラクター養成講座受講者は実技免除なので気が楽だ。

講習は10時過ぎに終了、面接の順番は午後3時頃の見込みなので待ち時間に外出する。(地下鉄で大手町へ行き、皇居東御苑で散策しながら樹木観察。芝生広場で弁当を食べる)

15時過ぎ面接の順番が来た。広い部屋に面接官3人。左のテーブルには実技用の枝や葉、鳥の絵などが置いてある。自己紹介と受験の動機やどんな活動をしてきたかを説明し、これからどんなインストラクター活動をしたいかなど聞かれ、5分ほどで終了。面接官から「森林に無関係の仕事をしていたのに1発合格ですか」と驚かれた。


●結果通知

2010年12月初旬、合格通知と「森林インストラクター登録資格証明書」、合格者名簿が届き、「森林インストラクター登録申請書」を提出する。登録手数料5000円。登録期間は2011年1月1日から2005年12月31日までの5年間で、以後5年毎に更新となる。今回の受験者は629名、うち合格者は171名、合格率27%だった。