森林インストラクターとは



森林インストラクターとは1991年に創設された農水省所管国家資格だったが、2001年に民間委託され、現在は環境教育推進法に基づく農林水産大臣、環境大臣登録事業であり、樹木医と並んで森林に関する専門家として関係機関に登録される。

林業関係者や林野庁職員、自治体の林政関係職員、里山管理ボランティア活動家など既に森林関係の経験実績のある人達が多く受験する。2011年1月現在の登録者は全国で2926人。千葉県は164人で東京、神奈川、長野に次いで4番目。千葉県森林インストラクター会(略称FIC)入会者は126名。

森林インストラクターの役割は「森林を利用する一般の人達に対して森林や林業に関する知識を与え、森林の案内や森林内での野外活動の指導」を行う。実際には里山や自然公園、湿原などハイキングをしながら自然解説をしたり、キャンプ場で野外活動の指導をする。森や自然に遠ざかってしまった現代の人々に森の素晴らしさや魅力を伝える森の案内人である。地球温暖化防止や生態系保全などが重視され始めた今日、時代の要請に応える資格といえる。