夏の釈迦ヶ岳敗退記
 
日  時:2018年8月12日(日)
行  程:600三郷南IC−外環道−草加IC−610,640東川口駅−浦和IC−東北道−900矢板IC−1000大間々台駐車場〜1115,1125八海山神社〜1315,1407 1570m地点〜1428,1432八海山神社〜1540大間々台駐車場−矢板温泉−矢板IC−浦和IC−1940東川口駅−草加IC−三郷南IC
歩行距離 :約7km、歩行時間 : 5時間20分
ルート断面図とルート図
釈迦ヶ岳断面図 釈迦ヶ岳ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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釈迦ヶ岳 釈迦ヶ岳 釈迦ヶ岳 釈迦ヶ岳
 お盆の渋滞を考慮して精一杯早出をしたが及ばず、予定より1時間遅れで大間々台駐車場到着。車が20台ほど並んでおり、周囲は霧に包まれて展望は無い。半年ぶりの山歩き。真夏なので登山口の標高1270mの釈迦が岳を選んだが、気温は20度程度で狙いは当たった。新調の山靴は軽くて快調だが、腰痛はいつも通り。ゆっくり歩くしかない。 「水源涵養保安林・保健保安林」との看板アリ。遊歩道のような平坦な道を進み、ミツモチ分岐から山道に入る。

 「見晴らしコース」だがガスで周囲の森しか見えない。花はほとんどなく青いエゾリンドウ、黄色のオトギリソウがチラホラ、あとはリョウブの白い総状花位。無数のアキアカネがまとわりつく。 「トンボは何で人の周りに寄ってくるのかな」「人間が来ると隠れていた虫が寄ってくるからそれを狙ってるんじゃない」

 時折、谷から吹き上げる風が心地よい。大阪から来たという我々と同年配の夫婦が足取り軽く追い抜いて行った。八海山神社のある賽の河原にほぼコースタイム通り到着。大きなケルンが林立しているが、相変わらずガスって展望ゼロ。もう11時を過ぎていて、一寸ピークまでは無理だろうなと思いながら歩を進める。次々に降りて来る登山者。木肌を鹿にかじられたらしい木々が多いが、かじられた部分が黄色や赤い木が目立つ。 「樹皮を再生しようとしてるのかなー」「色が違うのは成分が違うからかな」

釈迦ヶ岳 釈迦ヶ岳 釈迦ヶ岳 釈迦ヶ岳
 高度が上がるにつれてヒノキ、リョウブ、モミ、ダケカンバとメイン樹種が変化していく。何度も大きな下りがあり、これを登り返すのはいやだなと思いながらも渋々下る。最低鞍部を超えたと思われる辺りで12時半を過ぎたので、ここで打ち切りとし、道脇の平坦地で昼食とする。いつも通りシートを広げて靴を脱ぎ裸足でくつろぐ。下山してきたパーティーに聞くと、ピークまでは1時間以上掛かるという。これであきらめも付き、山頂のつもりで記念写真を撮り、下り始める。

 皆下山してしまい後ろには誰もいない。荷が軽くなったとはいえ、長い登り返しはこたえる。口数も減り足元だけを見て黙々と歩く。「矢板市最高点1590m」の標識を見て少し下ると八海山神社だ。頭上の雲が切れて青空が広がり雨の心配はないが、下界は雲の中で依然として周囲の山は見えない。大間々台まで2kmの標識から左の「林間コース」を進む。植林されたようでモミが多い。所々雨に削られて歩きにくい部分もあるが傾斜は緩やかだ。

 小さな沢を越えた辺りから道の右脇に数メートル間隔で延々と杭が打ってある。「何のための杭かな」「モミが植林されたこんな斜面には牧草は生えないから、牧場は無理じゃない」ほぼ平坦になった道は右に曲がってわずかな上りに変わった。道の左側には高さ1m程度の土手があり、所々水抜きのように切ってある。一直線の土手なので明らかに人工だ。「この土手も何のためか良く分からんね」「さっきの杭と関係あるかな」「牧場とは思えないけど」「雪解け水を農業用に引いたのかな」「この辺は大した雪は降らないはずだけど」 ワイワイ議論するうちに大間々台に帰着。

 ガスに包まれた駐車場には車2台のみ。今日は雨を覚悟してきたが最後まで降られずに済んだ。帰路立ち寄った「城の湯」は新しくて露天風呂もあり400円と格安で、汗を流してさっぱり。東北道の渋滞も大したことはなく、6月に開通したばかりの外環トンネルを初通過して充実した夏山行は無事終了。やはり日帰りでは無理な山だった。いずれ泊りで再挑戦したい。