新春の三頭山(1531m)
 
日 時:2011年1月3日(月)
行 程:640佐倉−731,734錦糸町−御茶ノ水−757,819新宿−847立川−拝島−921,940武蔵五日市−1020,1030都民の森〜1100,1110鞘口峠〜1220,12251390m地点〜1300,1340三頭山東峰展望台〜三頭山西峯〜1510,15151200m地点〜1535大滝休憩小屋〜1600,1610車道〜1615三頭山荘泊
累積標高差:約600m
歩行距離:約5km

ルート断面図とルート図
三頭山断面図 三頭山ルート図
カシミール3Dにて作成しています

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新宿始発のホリデー快速あきがわ3号の車窓からは雪化粧をした富士山が雲一つ無い新春の空にくっきりと浮かんでいる。車内は意外なほど空いており、立川合流組もゆったり座れた。拝島でおくたま3号を分離し、9時21分終点の武蔵五日市に到着。すっかり近代化された駅周辺には昔の面影は全く無い。タクシー3台に分乗して数馬へ向かう。

南秋川沿いの道を進み、今日の宿である三頭山荘の脇を抜け40分ほどで檜原都民の森に着いたが、正月休みらしく広い駐車場は人気もなくひっそりしている。メンバーは総勢10人の大部隊だ。気温はマイナス1度で無風。舗装された道を辿り堂々たる木造の森林館脇を抜けて急坂を登り切ると鞘口峠である。木製の立派なテラスで休んでいると3匹の犬を連れた夫婦と思しき二人連れが登って来た。

三頭山 三頭山 三頭山 三頭山
 
「これぞ正しく3頭山だね。二匹じゃだめなんだよ」とTさん。 都民の森らしくよく手入れされた森が続く。所々木に名札が付けてあるのだが「ヨグソミネバリ」というのがあった。ミズメの別名らしいが可哀相な名前だ。長年同定出来なかった「ウダイカンバ」の樹名板あり。良く似たヤマザクラとの違いを図鑑で再確認し、カバノキ科らしい樹皮のツヤツヤ感を頭に叩き込む。時折り、奥多摩湖が眼下に見える。雲取山にはわずかに雪あり。

尾根の急登が続き1390m地点で少し休む。ブナが多くなった。13時丁度に山頂(東峰)着。マイナス3度。青空に小雪が舞っている。冬の季語では「風花」という。木製の展望台にて昼食。Sさんが持参したカレーヌードルを頂く。暖かくて旨い。山道では何度か登山者に出会ったが、山頂には誰もいない。 西峰を経て笹尾根方面へ下る。下り切って正面に大沢山が見える鞍部から左の沢へ向かう。あちこちで沢の水が凍っており白く光っている。気温はマイナス4度まで下がった。

三頭山 三頭山 三頭山 三頭山 三頭山
 
ここまで来てもシオジ、カツラ、サワシバなど樹名札あり。足元の道もあちこち凍っているので注意が必要だ。途中のベンチで少し休み、尚も緩やかに下って行くとようやく大きな建物があった。大滝休憩所だ。ここからは間伐材チップが敷き詰められた幅2mほどの遊歩道になっている。(後で調べたら「森林セラピーコース」だった)右手に吊橋があり、その橋上から三頭大滝が良く見える。素晴らしく大きな滝は周囲を氷に囲まれて幽玄な雰囲気を漂わせていた。

チップ道を少し下り、東屋から右手の山道へ入ると程も無く都民の森へつながる車道へ出た。間もなく携帯で連絡した宿の車が到着。宿は貸切状態でゆったり新年気分を味わう。風呂上りに第1回「森の雑学講座」をやらせてもらった。